長崎の産直ひじきドライパック(パウチ/缶)
水戻し不要ですぐに使えるドライパックのひじきです。希少な国産というだけでなく、作り手と食べ手がつながる産直産地「長崎県漁連」の原料を使用しました。煮物のほか、シャキシャキ感を楽しむなら、そのままぜひサラダでどうぞ。
『長崎の産直ひじきドライパック(パウチ/缶)』について詳しく知ろう!
【今回お話をうかがった方】(2025年2月時点)
株式会社山忠 辻さん
トーアス株式会社 藤(とう)さん 清王(せいおう)さん
パルシステム連合会 商品開発本部 竹上さん
産直ひじきのドライパックをPB商品に
◆流通している多くは外国産
辻 日本人にとってひじきは食卓の定番食材ですが、じつは日本以外では一般的に食べる習慣がありません。にもかかわらず、日本で消費されるひじきのうち国産はたったの1割で残りの約9割が外国産です。おもな輸入先の中国や韓国ではひじきを養殖している一方、国産はほとんどが天然物。冷たい海の中や、ごつごつした岩場でカマで刈りとる作業は重労働です。また、温暖化による海水温の上昇などの影響もあり、収穫量はピーク時の3分の1ほどに減少しています。
竹上 国産というだけで貴重なうえ、食べる人と産地がつながり合える産直のひじきというのは大変希少です。
◆4者の協力があってこそ
竹上 2010年に『産直大豆ドライパック』がPB商品(※1)となったことをきっかけに、加工を手掛けるトーアス(株)とともにひじきも産直原料でPB化すべく、開発に取り組みました。しかし国産原料が少ない状況下では、組合員に届けられるだけの量の調達が厳しく、難航しました。そのようななか、着目したのが長崎県漁業協同組合連合会(以下、長崎県漁連)です。長崎県漁連は水産の産直産地で、海の環境保全活動に積極的に取り組んでいます。ここでは、長崎県内の各漁場から集まるひじきの量が多く、商品として安定した量の確保が可能でした。ただ本品の開発には、ひじきを管理し、一次加工できる製造ラインがある工場が必須。パルシステムとトーアス(株)、長崎県漁連が協議した結果、同漁連とつながりがある海藻加工メーカー(株)山忠に依頼することになりました。本品は、産直ひじきを外国産やほかの国産産地のものと混ざらないように区分管理できる同社抜きには実現できなかったのです。
辻 ひじきは一年に一度しか収穫できません。当社では年間約500トン分を一気に倉庫に保管し、トン単位で区分管理しています。長崎県漁連のひじきは、毎年4月初旬から5月初旬に収穫した原藻(※2)が約20トン入ってきます。トン単位のひじきの保管場所を確保し、きっちり管理しています。
※1 PB商品:独自開発商品
※2 海藻を採取して干したもの
漁場は40~ 50ヵ所もあり深いところは手作業で船にのせます
独自の製法で芽ひじき本来のシャキシャキ食感
◆ひじきのダメージをなくす「ノンドリップ蒸煮(じょうしゃ)製法」
辻 採取したひじきは、各漁場の浜で天日干しされます。当社ではそれをていねいに洗い、蒸して乾燥させています。この一次加工次第で、戻したときの食感が違ってきます。「伊勢製法」といわれる一般的な製法は、洗浄後に釜で蒸し、乾燥機で干しますが、釜の下の方にある一部のひじきに圧力がかかり、細胞が壊れてしまうことも。このため歯ごたえの少ない食感になりがちです。そこで「ノンドリップ蒸煮製法」を独自で開発。この製法は蒸煮から乾燥までの工程を一貫して行うため均一に圧力がかかり、芽ひじき本来のシャキッとした食感を生かせます。
藤 その後、ひじきは当社で水戻しし、缶やパウチに詰め「ドライパック製法」によって蒸し上げています。ドライパックは水戻しした素材を、素材がもつ水分を使って蒸し上げる製法です。水煮のように液汁につかっていないため、うまみや栄養分が流出せず、食感もキープ。水戻しも不要で、開けてそのまま食べられます。
収穫時の異物混入が多いひじきは、目視と機械で選別して異物を除去しています
天日干ししたひじきは、蒸煮機で100℃以下を保ちながら約70~160分で蒸し上げます
◆組合員に伝えたいことは
清王 食感を楽しむなら、サラダのほか、ごはんに混ぜるのもおすすめ。炊き上げたごはんにひじきを加えるのがポイントです。パウチと缶は食感などが同じなので、そのときに必要な量で使いわけてください。
竹上 産直産地の漁師たちが苦労して採取したひじきを、2社がていねいに加工。産直産地の取り組みを含めて組合員に広めていきたいです。
『長崎の産直ひじき ドライパック(パウチ/缶)』を楽しむ
手軽でおいしい! おすすめの食べ方アレンジレシピ
ひじきの風味と鮭のうまみがよく合う「ひじきと鮭の混ぜずし」
耐熱容器にひじきドライパック(40g)、人参のせん切り(20g)、白だし(大さじ1)、砂糖(小さじ1)を入れてふんわりとラップをし、電子レンジで1分30秒(600Wの場合)加熱する。ごはん(400g)にすし酢(40ml)を加えて酢飯を作る。これに荒ほぐし鮭(約40g)、ひじきと人参を加えて混ぜ合わせる。器に盛ってせん切りにした大葉(5枚)を添える。
あえるだけであと一品に「大豆とツナのひじきサラダ」
ボウルにひじきドライパック缶(110g)、大豆ドライパック(60g)、ツナフレーク缶(70g)をオイルごと入れてあえ、塩で味を調える。
「ひじきと鮭の混ぜずし」
「大豆とツナのひじきサラダ」
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産直産地のひじきを便利なドライパック 開けるだけでそのままサラダに使えます
『長崎の産直ひじきドライパック(パウチ)』
50g×3
『長崎の産直ひじきドライパック(缶)』
110g×2
※本ページの内容は2025年2月時点の情報です。
商品の規格変更などにより、最新の商品情報とは異なる場合があります。あらかじめご了承ください。