地球の未来にまじめな ボディソープ（紙パック）

〝人にも地球にもやさしいコスメ〞としてダブル受賞

◆2021年9月に登場した本品は、「サスティナブルコスメアワード2021」で受賞をしたそうですね

山口　2019年に創設された、「人にも地球にもやさしいコスメ」を表彰する賞です。本品は、2021年に製品部門の「審査員賞」と、企業部門の「ＳＤＧｓ賞」を受賞しました。本品の開発コンセプトや品質、パルシステムがＳＤＧｓの視点で取り組む姿勢が評価されたのだと思います。

◆ふたつの賞を受賞したのですね

山口　そうです。作り手である太陽油脂（株）から、「こんな制度があるのだけれど、参加してみては」と提案があったことからエントリーしました。しかし、まさか受賞できるとは夢にも思っていなくて、本当にうれしかったです。

堀　ぬれた場所でも不具合なく、リサイクルできる業界初の紙容器はもちろんのこと、産地や栽培方法が明らかな成分を使って中身にもこだわり抜いて開発したので、当社では自信がありま
した。

きめ細かく、ふんわり泡立つ
※本品は泡で出るタイプでは ありません

お風呂場が華やぐイラスト
原料に使われているオリーブや柑橘類などが全面に描かれています

水まわりの使用にも強い画期的な紙製容器から誕生

◆本品の開発のきっかけは

山口　太陽油脂（株）から、プラスチック削減の取り組みとして、お風呂場で使える紙製の容器の提案があったのが最初です。つまり空の容器があって、何の商品にしようかというところからスタートしました。シャンプーやリンス、ハンドソープなどいろいろな候補が出て、組合員にアンケートを実施し、利用率の高いボディソープに決まりました。

堀　消費者庁の意識調査では、人や社会、環境への配慮を考えた「エシカル消費」に対する購入状況として、食品は約7割と高い反面、生活用品は約5割というのが現状でした。ですから私が担当する生活用品でエシカル消費を促進できるものをと考え、水まわりで使える紙製の容器を容器メーカーと共同開発したのです。

◆開発するなかで苦労した点は

堀　プラスチックが主流のボディソープを紙製の容器にするのは、業界初の試みでした。ぬれてはがれないか、カビが生えないかなど、実際にお風呂場に置いて使うのはもちろん、バスタブに浮かせてみたり、シャワーをかけ続けるなど、さまざまな試験を繰り返しました。納得できる商品ができるまで約3年かかりました。いちばんの特徴は、容器の折り目です。飲料用の容器の折り目は底と上部にあるのがふつうですが、お風呂場で使う場合、底に水がたまりやすいので、折り目を横にしています。

泡立ちをよくするパーム核油は、環境はもちろん児童労働などの人権にも配慮して生産されている産直パーム核油

石けんの保湿性を高めるオリーブオイルは、独自開発商品『産地限定エキストラバージンオリーブオイル』と同じ産直産地

産直の油脂や甘夏精油など中身にもこだわりが

◆成分のこだわりは

堀　組合員アンケートでボディソープにどんな機能を求めるかを聞いたところ、「低刺激」「泡立ちのよさ」「保湿感」の３つでした。主成分となる石けんの原料油脂は、産直100％の2種類を使用。スペイン・アンダルシア地方のエキストラバージンオリーブオイルと、コロンビア・テケンダマ社のパーム核油です。保湿と泡もちをよくするために入れている『マスコバド糖』は、フィリピン・ネグロス島で作られたフェアトレード商品です。香りは、おなじみの「無茶々園」（愛媛県）の甘夏精油を配合しました。

山口　環境や肌にやさしい石けんを使い、容器にもこだわったボディソープです。価格は少し高めですが、地球を思い、使用後の心地よさまで考えたものをぜひ選んでほしいです。

昔ながらの製法で作られた『マスコド糖』で保湿と泡もちのよさを実現

化学合成農薬や化学肥料に頼らない柑橘作りを行う「無茶々園」 の甘夏精油を配合で心地よい香り

トイレットペーパーや ティシュに 生まれ変わります！

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業界初の紙容器で作った 肌にやさしいボディソープ

『地球の未来にまじめな ボディソープ（紙パック）』500ml