お～い！いわし味つけ缶

積極的に食べたい青魚“いわし”を手軽な缶詰にしました。開発には当組合の組合員が協力。脂ののりがよい旬の国産いわしを、パルシステムの『国産丸大豆しょうゆ』と『花見糖』だけでシンプルに味付けしています。

『お～い！いわし味つけ缶』について詳しく知ろう！

【今回お話をうかがった方】（2023年8月時点）

国分首都圏株式会社　島田元気さん
伊藤食品株式会社　金子拓さん
パルシステム連合会商品開発本部　奥山聡子職員

当組合の商品開発チームといっしょに商品化

◆本品はパルシステム神奈川の組合員開発協力商品です

金子　2021年度の「いわしでヘルシー☆」のみなさんといっしょに開発しました。当社が組合員開発協力商品を手掛けるのは『は〜い、さばみそ（缶）』『わ〜い！さんま味つけ缶）』に続く3商品目になります。私は初めて組合員開発協力商品に携わりましたが、組合員のみなさんの取り組みへの熱量に驚きました。

◆取り組みの様子を教えてください

金子　コロナ禍のためすべてオンラインでのやりとりでした。慣れないなか、スムーズにすすめられるか心配もありました。最初に当社の紹介や製造工程の動画を観てもらったのでイメージしやすかったのか、チームのみなさんとの距離を縮めることができました。また試作品を送ると食卓にのぼったようで、ご家族の意見も聞けたのはうれしかったです。一方、対面ならではの気軽なやりとりから話が広がることはオンラインではむずかしい面もありました。

旬のいわしをＰＢ商品（※）の調味料で味付け

◆いわしを原料にした理由は

金子　近年、さまざまな魚の安定的な確保がむずかしくなっています。しかし積極的に食べたい青魚はお届けしていきたい。そこで着目したのが「いわし」でした。本品は、比較的安定した水揚げのある三陸や銚子沖を中心とした国産のものを使用しています。当社には買い付け担当の目利きがいます。脂ののりがよい旬の時季に一気に買い付け、加工する都度解凍して使用しています。鮮度がよいうちに冷凍しているので、どれを食べても脂がのっていておいしいのです。

◆味付けで苦労した点は

金子　いわしの缶詰には水煮やみそ煮、オリーブオイル煮などがあります。いろいろ試食しながら、話し合いを重ね、年代にかかわらず人気のしょうゆ味に決まりました。当社はもともと、良質な原料を使い、化学調味料や増粘剤に頼らず、素材の味を生かした缶詰を作り続けてきた会社です。このため、味付けはパルシステムのＰＢ商品の『国産丸大豆しょうゆ』と『花見糖』のみ。『花見糖』は特有の風味があるので、配合量を微調整して何度も試作しました。一度に６種類をも試食したことがあったので、みなさんも大変だったと思います。しかし、上品な味わいの『国産丸大豆しょうゆ』とコクのある『花見糖』だからこそ、化学調味料などを使わなくても、クオリティーの高い味付けが実現できたのだと思います。

※ＰＢ商品‥独自開発商品

そのままでもアレンジしてもふだん使いに活躍

◆製造工程でのこだわりは

金子　いわしの頭と内臓をとり、カットしてから、身を洗って、塩水処理。缶に詰め、調味液を入れ、加圧加熱殺菌します。本品は原料に自信があるので、下処理の〝ゆでこぼし〞はしていません。缶汁にもうまみや栄養があるので、捨てないで食べてほしいです。

カットされたいわしは、手作業で缶に詰めます

重さをチェック。決められた量になるよう、ここでも人の手で一つひとつ調整

調味液を入れます。このあと缶のふたを閉め、加圧加熱殺菌して完成

◆本品のおすすめのポイントは

島田　シンプルですが、ひと口食べたらいわしのおいしさに驚きます。幅広い世代の方にぜひ食べてほしいです。

奥山　缶詰というと保存食や非常食と思いがちですが、おかずの一品やおつまみはもちろん、パスタ、炊き込みごはんなどの料理にも使えます。なかでもみそ汁は試してほしいです。だし汁に缶汁ごと加え、好みの野菜を入れてみそを溶くだけ。具だくさんのみそ汁が手軽にできます。

『お〜い！いわし味つけ缶』を楽しむ

《大根おろしたっぷり！和風パスタ》（商品開発チーム「いわしでヘルシー☆」考案レシピ）
材料【2人分】
スパゲッティ・・・・・・・・・・160g
『お～い！いわし味つけ缶』・・・1缶（150g）
大根おろし・・・・・・・・・・・たっぷり
『便利つゆ』・・・・・・・・・・適量
【作り方】
❶ゆでたスパゲッティに缶汁をからめる。
❷大根おろしといわしをのせ、『便利つゆ』をかける。
＊好みで大葉や葉ねぎ、のり（適宜）をのせても。