ごま油香る産直えびの焼売（エコシュリンプ）

産地や養殖方法が明らかな産直えび「エコシュリンプ」。規格外品や身割れしたものを優先的に活用した、えびの食感と濃厚なうまみが楽しめる“産直えびが主役” の焼売です。おかずのもう一品に、お弁当にどうぞ。

『ごま油香る産直えびの焼売（エコシュリンプ）』について詳しく知ろう！

【今回お話をうかがった方】（2022年9月時点）

マルハニチロ株式会社広島工場　藤永正志さん
マルハニチロ株式会社　業務用食品ユニット無店舗営業部　板垣安希子さん
パルシステム連合会商品開発本部　清水玄太職員

産直えびを使って手ごろな焼売をと開発

◆本品は、パルシステムオリジナルの焼売として今年1月に登場しました

清水　パルシステムには、産地や養殖法が明らかな産直のえび「エコシュリンプ」があります。これで加工品を開発しよう、というところからスタートしました。エコシュリンプは養殖えびとしては価格が高めなので、利用しづらい一面もあります。そこで、ふだんのおかずに活躍する手ごろな焼売にすれば、組合員のみなさんにもっと食べてもらえると思ったのです。えび焼売というからには、エコシュリンプが主役です。市販の冷凍えび焼売は、価格を抑えるために魚のすり身や玉ねぎを多く使っているものがほとんどです。本品は具材のなかでえびが32％と、いちばん多く配合されています。

藤永　本品はえびのカットも大きめです。焼売にすると、上にえびをのせない限り、えびが目立ちにくくなりがちです。えびの存在感を出すため、大きめにカットしました。食感はもちろん、焼売に赤みが出て視覚的にもえびが感じられます。

産直えび「エコシュリンプ」。
水中でのえびの密度はなんと1㎡当たり約3匹！
（集約型養殖池の約10分の1）

自然環境を生かし、薬剤に頼らずに育てたえび

◆エコシュリンプについて教えてください

清水　エコシュリンプは、インドネシアの島々で「粗放（そほう）養殖」によって育てられたブラックタイガーです。自然環境を生かして、薬剤に頼らずにえびを生産する、持続可能な養殖法です。一般の養殖えびは、えびの病気を防ぐための抗生物質や、効率よく育てるために人工飼料を与えることもあります。一方、エコシュリンプはそういった人工的なものではなく、養殖池に生息するプランクトンや小さな虫などを食べて育ちます。加工段階でも、見た目や食感をよくするための黒変防止剤や保水剤は使っていません。さらに、産地で1回凍結しただけで届くので、えび本来の食感、うまみがしっかり楽しめます。
　本品は、大小さまざまな規格外品や、輸送の過程で身割れしたものなど、商品として出荷できないものを優先して活用しています。生産者が大切に育てたえびを無駄にせず、焼売のコストを抑えるのにも役立っているんです。

インドネシア・東ジャワ州シドアルジョ県にある
「エコシュリンプ」の養殖池

◆エコシュリンプのおいしさを生かすための工夫は

藤永　食品添加物の調味料（※）は使わず、家庭にあるような調味料でおいしさを追求しました。それだけだと味が単調になりがちですが、隠し味としてパルシステムオリジナルの『圧搾一番しぼりごま油』を使うことで、コクとうまみを出しています。味と香りがとても上品なごま油です。
※アミノ酸等

エコシュリンプは流水解凍後、異物や傷みがないかなど確認

『圧搾一番しぼりごま油』
2種のごま油をブレンド。香りの豊かさが違います

お弁当のおかずや夕食のもう一品におすすめ！

◆本品のおすすめのポイントは

清水　えびやごま油以外にも、皮は産直小麦を使用しています。さらに具材の玉ねぎ、豚脂、スケトウダラのすり身、つなぎのじゃがいもでん粉や液卵も国産にこだわりました。市販品は原材料の産地までわかるものは少ないと思います。

板垣　市販の冷凍えび焼売は、玉ねぎの配合がいちばん多いため、その味が強く感じられることも。本品はとにかくえびがしっかり感じられます。お弁当にもちょうどよい大きさです。必要な分だけトレーを切り離し、電子レンジで温めるだけなので手軽に利用できます。