10品目の彩りリーフサラダ（国産野菜）

レタスやケールなどの国産野菜10種類を使ったサラダ。パルシステム神奈川の組合員の協力を得て開発しました。袋から出して洗わずにそのまま盛り付けて食卓に。ボリューム感があり、ディナーに出しても引けをとらない華やかさが魅力です。

『10品目の彩りリーフサラダ（国産野菜）』について詳しく知ろう！

【今回お話をうかがった方】（2024年4月時点）

株式会社グリーンメッセージ小峰健志さん中川大輔さん
デリア食品株式会社大石綾磨さん
パルシステム連合会商品開発本部芦澤祐亮さん

カット野菜のニーズにこたえ組合員と商品化

◆本品が誕生するまでの背景は

芦澤　近年、ライフスタイルの変化にともない、食事の簡略化と健康意識の高まりがすすみ、そのまま食べられるカット野菜のニーズが増えていました。そこで約1000人の組合員にアンケートを実施。その結果、半数以上の方が日常的にカット野菜を使っている一方で、パルシステムの商品を利用したことがある方は約8％しかいないことがわかりました。現在パルシステムのカット野菜は3種類しか取り扱いがありません。そこで、市場のニーズに合わせて商品ラインナップを充実させるべく、パルシステム神奈川の組合員の協力を得て商品を開発することにしました。既存品は大根やキャベツを使った少量規格でお手ごろ感のあるもののため、野菜の品目数や分量を増やして、グレード感のある「ごほうびサラダ」をめざしました。もちろん野菜はすべて国産。産地リレーで年間をとおして調達できるものから選びました。

◆商品開発チームが当初イメージしたのは

大石　ファミリーで食べられるようボリュームがあること、またしっかりと野菜がとれることです。打ち合わせを重ねるなかで、開発メンバーのひとりからケールのアイデアが出ました。ケールは青汁に使われ、栄養価が高く、市場でも取り扱いが増えている人気の高い野菜です。

芦澤　ほかの生協ではケールサラダが販売され注目されていました。高級感もあり、濃い緑色がサラダに彩りを添えてくれる点もコンセプトに合っていたため、採用に至りました。またほかの開発メンバーからも「思ったよりも苦みもなくて食べやすい」と好評でした。

商品開発メンバーと試作品について意見交換

野菜の種類と最適なカットサイズを模索

◆作り手として、苦労した点は

小峰　いちばんは野菜の種類の選定です。ケールのほかに当社で扱っている葉物野菜のなかから、彩りと日もち、味の相性を考えて何度も試作。開発メンバーには実際に家族との食卓をイメージして試食してもらいました。その結果、葉物はレタス、サニーレタス、ロメインレタス、リーフレタスに決定。彩りのよさを考え、大根や人参のほかに紫キャベツ、紫玉ねぎ、パプリカ（赤・黄）を取り入れました。

◆カットサイズのこだわりは

中川　とくにケールのカットサイズは試行錯誤を重ねました。ほかの葉物に比べて味の主張が強いため、バランスを考えてサイズを調整。ケールの存在感がありつつも全体の味がまとまり、子どもにも食べやすいサイズにたどり着きました。

◆洗わずに食べられるのですね

中川　洗う必要はありません。一般的にカット野菜は殺菌によってダメージを受けやすいといわれていますが、当社は安全な洗浄水を精製するなどして、品質の維持を徹底しています。また、10℃以下に設定した屋内で野菜の荷下ろしを行うなど、鮮度を保つよう心がけています。