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産直小豆あずきバー

北海道・おとふけ産小豆をぜいたくに使用 人気の氷菓をパルシステム仕様で開発

『産直小豆あずきバー』について詳しく知ろう!

【今回お話をうかがった方】
井村屋株式会社 藤井宏基さん
   同    加藤光一さん
三菱食品株式会社(仕入先) 中村千賀子さん

小豆の産地と品種を指定し老舗・井村屋と共同開発

 

広大なJAおとふけの小豆畑と

あずきバーといえば、子どものころから大好きな氷菓のひとつ。そんな方もいるのではないでしょうか。なかでも井村屋のあずきバーは、昨年40周年を迎えた販売額日本一を誇る大ロングセラー商品。その根強い人気を背景に、2010年にパルシステム仕様で登場したのが『産直小豆あずきバー』です。

 パルシステム商品開発本部の井深副主任は、PB商品(※)としてあずきバーを企画した背景について、「まず、パルシステムの産直産地JAおとふけで生産する、風味のよい上質な小豆を生かした商品を作りたかったというのが理由のひとつです。もうひとつの理由は、当時氷菓のカテゴリーにはパルシステムのオリジナル商品が少なく、その分野で商品を企画したかったこと。あずきバーは市場でも人気の高い商品ですし、それをJAおとふけの小豆で作ることで、組合員のみなさんにはパルシステムらしい氷菓と感じていただけるのではないか。そう考えて開発をすすめることになりました」と話します。

 製造の打診を受けた井村屋では、「産直小豆のおいしさが生きたあずきバー」を追求するために、まずはJAおとふけ産の3種類の小豆であずきバーを試作。パルシステムの担当者と試食を重ね、大粒で粒に“存在感”がある「きたろまん」という品種を選定。開発がスタートしました。

 しかし、「産地と品種を限定した小豆で商品を作ることは、メーカーにとってはリスクでもありました」と井村屋開発部の加藤さんは話します。小豆は天候によってできばえが左右されやすく、最終製品の品質を一定に保つためには、使用する豆の状態によって炊き方ひとつにもきめ細やかな調整が必要なのです。その一方で、「オファーをいただいたからには、“なんとか実現しよう”という気持ちでした」と加藤さん。その思いに支えられて、パルシステムオリジナルのあずきバーは誕生することとなったのです。

※PB商品:独自開発商品

大切なのは小豆の顔を見ること 受け継がれてきた職人の技術

あざやかな皮色のきたろまん

 あずきバーといえば、ほどよく甘く炊いた小豆の粒と、きめ細かいあん粒子が一体となって生まれるおいしさが特徴。シンプルな原材料から作られるあずきバーだからこそ、わずかな製法の違いで味や風味は変化してしまいます。その味わいを守るために、井村屋には独自のこだわりがあります。

 そのひとつは、小豆を生の豆から自社で水煮すること。一見当たり前のように聞こえる工程ですが、類似の商品のなかには、水煮済みの小豆やあんなどを調達して作られるものもあるのだといいます。

 「小豆のうまみは、水煮するときの湯気のなかにも含まれているんですよ。製品に小豆のおいしさを余すところなく閉じ込めるためには、生豆から炊くことが大切なんです。また水煮の工程を設けるメリットは、小豆の状態に合わせて、炊く時間や圧力、蒸らし時間などを微調整できることにもあります。年によって豆の状態にバラつきがあっても、常に一定の状態に炊き上げることができるのです」(加藤さん)。井村屋はそもそも、ようかんなど和菓子製造のメーカー。その設備や技術が、あずきバーの製造にも生きているのです。

 もうひとつのこだわりは煮詰める工程にあります。「水煮した小豆は、砂糖などを混合したあと、釜で撹拌(かくはん)しながらじっくり煮詰めていきますが、このとき大切なのは、すべてを煮つぶしてしまうのではなく、皮から溶け出したあんと粒のままの小豆をバランスよく残すこと。あずきバーとしてのもっともよいバランスを見極めるのはなかなかむずかしく、井村屋でも経験を積んだ職人だけが、その作業を行っています」(加藤さん)。

 「私たちはこの一連の作業を“小豆の顔を見る”と言っています」と加藤さん。井村屋ではこの技術をベテランの職人から若手に受け継ぎ、長年にわたって変わらないあずきバーの味をみなさんに届けているのです。

日本人に愛され続ける小豆 その魅力をこれからも伝えたい

 

作り手が集う「小豆会議」

こうしてパルシステムの産直小豆と井村屋の技術が合体して誕生した『産直小豆あずきバー』ですが、「おかげさまで“きなり”中心に“コトコト”でも大変好評です。昔から日本人に愛されてきた小豆の力を実感しています」と井村屋で営業を担当する藤井さんはいいます。組合員のみなさんからも「自然な甘さで落ち着きます」「日本茶といただくと最高」など、小豆の風味そのものが生きた本品への支持の声が、数多く寄せられています。

 そんな小豆をとおした交流の場として、パルシステムでは生産者や製造元などさまざまな立場の人が集う「小豆会議」を開催しています。その機会におとふけを訪れたという藤井さんは、「私も井村屋の人間として小豆への思い入れは強いと自負していましたが、生産者の方々の小豆への愛はもっとすごかった。組合員のみなさんにも、商品を通じてその思いを伝えていきたいと思います」と話します。

 仕入先として参加した三菱食品の中村さんも、「工場で職人さんが一つひとつの作業に真剣に向き合う様子や、おとふけの農場の広大さに、生産者の方の努力や苦労を肌で感じることができました」と、生協ならではの仕組みから、作る人どうしの共感が深まり、商品にかかわる新たな原動力になると話してくれました。

 多くの人々のこだわりと愛がたっぷりと詰まった『産直小豆あずきバー』。世代を超えて楽しめる夏の冷菓として、ご家族みなさんでぜひ召し上がってください。

『産直小豆あずきバー』ができるまで

  1. step01

    小豆選別

    悪い豆を除外し粒をそろえます。そろえることで、炊きムラをなくすことができます。

    粒をそろえておいしさアップ!

  2. step02

    粒をそろえておいしさアップ!

    豆の状態に合わせて、炊く時間、圧力、蒸らし時間などを調整。炊くことで、煮汁といっしょに渋みなどを除去することもできます。

  3. step03

    蜜漬け

    砂糖を混合して静置し、炊いた小豆にゆっくりと甘みを含ませます。

  4. step04

    その他原料を混合→煮詰め

    粘度や照りをつけるための水あめ、コーンスターチ、味を引き立たせるための食塩を加え、煮詰めて水分を飛ばします。

  5. step05

    充てん→硬化→個包装

    専用の器具に充てんして凍結し、でき上がり!

    小豆の粒とあん粒子のバランスがポイント

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『産直小豆あずきバー』 55ml×6

※本ページの内容は2014年8月時点の情報です。
商品の規格変更などにより、最新の商品情報とは異なる場合があります。あらかじめご了承ください。

※本ページの内容は2014年8月時点の情報です。
商品の規格変更などにより、最新の商品情報とは異なる場合があります。あらかじめご了承ください。