• ドリンク・おやつ

生乳70%の飲むヨーグルト

生産者限定の生乳をたっぷりと使用。
素材のよさが際立つこだわりのドリンクヨーグルト

『生乳70%の飲むヨーグルト』について詳しく知ろう!

【今回お話をうかがった方】
榛名直販株式会社 齋藤靖之さん
パルシステム連合会 日配課 田中智子職員

めざしたのは飾り気のない正直な商品

広々とした清潔な牛舎

 『生乳70%の飲むヨーグルト』を製造するのは、首都圏からほど近い群馬県の榛名酪農業協同組合連合会(以下、榛名酪連)。パルシステムとの出会いは10年ほど前の2003年と、比較的最近のことでした。

 「当時、私たちが管轄する生産者をパルシステムの方が見学されたことがありました。このとき、榛名酪連が取り組んでいる、細菌数の少ない良質な生乳を評価していただいたことが、本品を企画するきっかけとなりました」

 当時パルシステムにはすでに、『こんせん72牛乳』をはじめとする産直牛乳が存在。そこで新たな商品開発の候補として挙がったのが、それまでパルシステムでは取り扱いのなかった飲むヨーグルトでした。

 「飲むヨーグルトのメーカーは、それぞれの特色を生かした商品を作っています。香料やフルーツ味を加えたり、ヨーグルトらしい風味を出す工夫をしている商品もあります。そのなかで私たちは、榛名酪連だからこそ自信をもってお届けできる、良質な生乳を生かした飲むヨーグルトを作りたいと考え、話し合いをすすめていきました」 

 行き着いたのが、“生乳をたっぷり使用し、飾り気がなく正直な、生産者の顔が見える飲むヨーグルト”。その理念のもとに2004年に誕生したのが、本品の前身となる『のむヨーグルト』でした。

良質な生乳を生かし原料や行程を吟味

生産者から直接集乳

 発売と同時に組合員のみなさんの支持を得た『のむヨーグルト』は、3年後にPB商品(※)に。商品名も現在の『生乳70%の飲むヨーグルト』に変更 されます。パルシステム商品本部の田中智子副主任は、その理由を「『のむヨーグルト』という名称では表現しきれなかったこだわりの部分をしっかりとお伝えしたかったからです」と振り返ります。「でもPB商品化にともなって変更されたのは商品名だけ。中身には何の修正も加えられませんでした。作り手のみなさんの生乳へのこだわりから生まれた本品には、何かを変更したり、新しく付与するべき要素は見当たらなかったのです」(田中副主任)。

 その生乳について齋藤さんは、「本品には榛名酪連の“乳質改善研究会”という生産者グループの生乳だけを使用しています。極力、生乳本来の風味を残すために、殺菌温度についても検証を重ね、90℃以上10分以上としました。それによって、生乳の風味が生きた商品を作ることができ るのです。また、あくまでも正直な商品がコンセプトでしたので、香料や安定剤はあえて使用しませんでした」と語ります。しかし生乳がどれほどおいしくても、多すぎれば口あたりが重くなり、飲みやすさが損なわれてしまいます。「商品名でうたった配合率70%という数字は、さまざまに割合を変えて試作を繰り返し、おいしさと飲みやすさを見極めたベストバランスなんですよ」。齋藤さんはそう胸を張ります。

 本品のもうひとつの特徴は、乳酸菌にビフィズス菌(BBー12)をはじめ、サーモフィラス菌、アシドフィラス菌の3種類を混合して使用していること。「BBー12菌は、現在世界でもっとも研究されている信頼性の高い乳酸菌のひとつです」 

 このBBー12菌を中心にほかの乳酸菌を加えることで、味わいやおいしさなど、本品らしさを作りだしているのです。

※PB商品:独自開発商品

長い目で見たときに価値のある商品を作りたい

私たちの自信作です!

 こうして、原料を大切にし、細やかな条件を加えて作られる本品。まろやかな酸味とほのかな甘み、サラリとした口あたりながら、のどの奥では生乳の豊かな風味が広がる味わいは、まさに飾り気がなく正直。榛名酪連と生産者が守り続ける、本品への思いが伝わってきます。

 「乳質改善研究会のメンバーは現在34戸ですが、会には“総菌数”や“脂肪”など厳格な5項目の乳質基準があります」

 乳質改善研究会の生産者のなかには、品質のよい生乳を作るということで、表彰を受けたメンバーもいるといいます。

 「生乳の生産者からは“がんばってうまい生乳を作っているんだから、気持ちの込もったうまいものを作ってお届けしろよ”と励まされますよ」と齋藤さん。

 一方で「いつ輸入飼料の価格高騰が起こってもおかしくない近年の国際情勢のなか、酪農を取り巻く環境にはいくつもの課題があります」とも。

 「でも、組合員のみなさんにはこの商品を手ごろな価格でゴクゴク飲んでもらいたい。みなさんに必要とされる商品、愛される商品であり続けることでいろいろな課題も乗り越えていけると考えています。長い目で見たときの商品価値こそ、私たちにとってもっとも大切なんです」と言葉をつなぎます。

 開発当初から一度もリニューアルされていないのは、まさに商品力の証し。この夏はご家族みなさんで、その力をぜひ味わってください。

『生乳70%の飲むヨーグルト』ができるまで

  1. step01

    生乳受け入れ

    専用のタンクローリーで、生産者から直接集乳します。

  2. step02

    計量→溶解

    生乳に脱脂粉乳と上白糖を加え充分に溶解させます。上白糖を使っているので上品な甘さが出ます。

    大きなタンクで発酵、冷却まで行います。

  3. step03

    殺菌→冷却

    90℃以上10分以上で殺菌し、乳酸菌が働きやすい約40℃まで冷却します。

  4. step04

    乳酸菌添加・発酵

    約40℃に保ったまま約5時間発酵させます。

  5. step05

    冷却→充てん

    10℃以下に冷却し、充てんします。

    清潔感のあるおなじみのパッケージ

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『生乳70%の飲むヨーグルト』

※本ページの内容は2013年8月時点の情報です。
 商品の規格変更などにより、最新の商品情報とは異なる場合があります。あらかじめご了承ください。