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旬に搾ったトマトジュース(食塩無添加)

長野県産のトマトが1缶に約3個。完熟トマトをそのまま搾ったストレートタイプ

『旬に搾ったトマトジュース(食塩無添加)』について詳しく知ろう!

【今回お話をうかがった方】(2013年7月時点)
キッコーマン飲料株式会社 関 知彦さん、小林 弘嗣さん、亀井 淳一さん
パルシステム連合会 ドライ食品課 石川 亮子職員

原料は長野県産の完熟トマトだけを使用

トマトは地を這うように生長します

 トマトジュースなど加工に用いるトマトと、サラダなど生で食べるトマトは別の品種だということをご存じですか。生食用トマトが支柱を立てておもにハウス栽培されるのに対し、加工用トマトは支柱を立てず、畑の地面をはわせて露地栽培する品種。太陽と土が育む、まさに自然の産物です。

 『旬に搾ったトマトジュース(食塩無添加)』は、この日光をたっぷり浴びた完熟トマトを1缶に約3個分使用。企画・製造するのは、長年の育成研究から約8000種の独自品種をもつキッコーマングループです(キッコーマン飲料株式会社が商品の企画を、日本デルモンテ株式会社が製造を担当しています)。キッコーマン飲料で営業を担当する関さんは、本品に完熟トマトを用いる理由を、「トマトは完熟したときに、栄養価もうまみもピークに達するからです」と語ります。「生食用トマトは果実がまだ青い段階で収穫し、流通過程で追熟し、店頭に並ぶころに赤くなるのが一般的ですが、本品の加工用トマトは畑でしっかり完熟させているので、トマトのおいしさをそのまま味わっていただくことができます」(関さん)。

 しかも、産地は長野県に限定。「トマトのおいしさは糖度と酸度のバランスのよさで決まります。加工用トマトの栽培によいとされる条件は、日照時間が長く雨が少ないことと、昼夜の寒暖の差が大きいこと。国内では長野県がその条件に合った優良産地なのです」と、商品企画を担当する小林さん。

 日本デルモンテでは、県内の生産者と年間を通して契約。8月中旬から下旬にかけて旬を迎えたトマトは、同じ長野県にある同社の工場に集められ、このときに1年分のジュースが加工製造されるのです。

 本品のパッケージに記された原材料の表示は、「トマト(長野県産)」とじつにシンプル。「旬に搾ったトマトジュース」というネーミングは、「トマトそのもののおいしさをお届けします」という、作り手からのメッセージでもあるのです。

味と風味をそのまま生かすフレッシュパックで製造

真っ赤に完熟したトマトと生産者

 『旬に搾ったトマトジュース(食塩無添加)』には、トマトのもつ自然な甘みとやわらかな酸味があり、果肉の食感が残るとろりとした舌ざわりとともに、フレッシュな香りが口の中に広がります。このことについて小林さんは、「トマトジュースの味は、トマトが国産か外国産か、それによる製造方法の違いによって大きく変わってくるんですよ」と言います。

 「外国産の場合、長距離輸送によるコストを下げるために、トマトをいったん濃縮加工して輸入し、容器に詰めるときに元の濃度まで水を加える製法が一般的です。それに対し、産地と製造場所が近ければ、濃縮せず、そのままジュースを作るフレッシュパックが可能です」(小林さん)

 トマトが本来もつみずみずしさは、濃縮還元するとどうしても失われてしまいがち。本品の製法であるフレッシュパックなら、そのおそれは少なくなるというわけです。また、日本デルモンテでは独自の搾汁技術を開発し、トマト本来のフレッシュな香気成分を残して、より飲みやすくなるよう工夫しています。

 「本品は製造後2年の賞味期限の商品ですが、1年でほぼ売り切れてしまいます。利用方法も、食塩を加えていないのでスープや煮込み料理にも使いやすく、組合員のみなさんは、素材缶としてもいろいろな使い方を工夫してくださっているようです」とパルシステム商品本部の石川職員。その言葉からも、本品がおいしさと飲みやすさを兼ね備え、組合員のみなさんに広く受け入れられている様子がうかがえます。

作り手の連携が生み出す高品質のトマトジュース

 組合員のみなさんにとってはうれしいフレッシュパックですが、産地と製造工場が近いことは、生産者にとっても利点があるといいます。

 「生産者の方にとって、収穫したトマトを安定した価格で全量買い取ってもらえる契約栽培は大きな安心感があると思います。もうひとつのメリットは、メーカーの栽培担当者が畑を訪れて相談に乗ってくれること。どんな土壌をつくればよいのか、トマトが病気のときはどうすればよいのかなど、指導を受けながら栽培を進めることができます。そんなやりとりができるのも、産地とメーカーが近くに位置してこそ可能なことですね」(小林さん)

 その一方で、高齢化が進む生産の現場には課題もあります。

 「何しろトマトの旬は8月中旬から下旬という盛夏。炎天下の畑で、トマトの熟度を一つひとつ見極めながら手作業で収穫し、ひと箱20㎏にもなる箱をトラックの荷台に積んでいく作業は、年配の生産者の方にとって容易なことではありません」(小林さん)

 後継者がいないために生産をやめる小さな農家もあり、日本デルモンテでは、よりきめ細かな栽培指導やトマトそのものの品種改良を通じて、生産者の負担を少しでも軽減させる努力を続けているといいます。

 「たとえば加工用トマトは、ヘタから簡単に実がはずれるようになっています。力を入れなくても、もいでとることができれば、そのぶん収穫の負担を減らすことができます。また落としたり、トマト同士が触れあっても、つぶれたり傷がつかないように実が固くひきしまっていますが、そのような品種を用いることで、生産者の方は余計な気をつかわずに作業を行うことができるわけです」(小林さん)

 トマトは自然の恵み、とはいえ、ひとつの商品を作り上げるまでには、じつにさまざまな努力や工夫が積み重ねられていることを改めて感じさせられます。

 多くの人がかかわり、その思いがおいしさに結実した『旬に搾ったトマトジュース(食塩無添加)』。トマトジュースはちょっと、と敬遠している方こそ、ぜひ、お試しください。生のトマトよりトマトらしい、今の時代のトマトジュースのおいしさに、きっと驚くはずです。

トマトのプロに聞くおいしい利用法

料理のアレンジ

  • カレー、スープなどに加えて
  • 鍋つゆのベースに

チェンジ鍋

まずはつゆとトマトジュースを合わせた「トマトよせ鍋」を楽しんで。途中でカレールウを投入すれば、スパイシーな「トマトカレー鍋」にチェンジ! ひとつの鍋で2度楽しめて、家族の会話も弾みそうなメニューです。

トマトはちみつレモンジュース

はちみつとレモン汁をプラスして、ほんのり甘酸っぱいトマトジュースのできあがり! 苦手だった方にもおすすめです。

レッドアイ

トマトジュースとビールを1:1で割るだけの簡単なカクテル。すっきり飲みやすいおとなの一杯です。

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独自の製法でトマト本来のフレッシュな風味と飲みやすさを実現しました

『旬に搾ったトマトジュース(食塩無添加)』190g×30缶

『旬に搾ったトマトジュース(食塩添加)』 190g×30缶

※本ページの内容は2013年7月時点の情報です。
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