ソース焼そば（産直小麦使用）

麺には産直産地JAおとふけ（北海道）の小麦「きたほなみ」を使用。弾力ある食感が魅力です

『ソース焼そば（産直小麦使用）』について詳しく知ろう！

【今回お話をうかがった方】（2020年7月時点）: 信越明星株式会社営業課　峰村康徳さん
パルシステム連合会商品開発本部　塚原奈央職員

人気だからこそ安心しておいしく利用できる商品に

JAおとふけの小麦畑。「きたほなみ」は日本の風土に合った品種です

◆本品はもちもちした麺と、野菜のうまみを生かした味付けのソースで人気の商品です。２０1９年３月に原料の見直しを行いＰＢ商品（※）になりました

塚原　蒸した麺に粉末ソースが添付された「焼きそば」は市場でも人気が高い商品です。本品も発売以来、多くの方に支持される商品でしたが、２０1６年に麺の原料を国産小麦からＪＡおとふけ（北海道）の産直小麦に変更。２０1９年には粉末ソースの原料からたん白加水分解物を抜くなどの改良を加え、麺もソースもよりおいしく、安心して食べていただける商品にリニューアルしました。

※ＰＢ商品‥独自開発商品

◆リニューアルでめざしたことは

峰村　麺の小麦には「きたほなみ」という品種の中力粉を使用しています。中力粉はおもにうどんなどに使われる小麦粉で、もちもちとした弾力性が特徴です。その持ち味を生かして中太麺にしているので、麺の食感のよさを感じていただけると思います。また従来品は組合員のみなさんから「子どもにはスパイシーすぎる」という声をいただくこともありました。そこで粉末ソースの香辛料をひかえめにし、野菜の甘みで焼きそばのうまみが増すような味をめざしました。

麺と粉末ソースの相性のよさを求め試作は10回以上

もちもち食感とソースがよくからむ中太麺

◆麺の弾力を生かす工夫とは

峰村　市販の焼きそばの多くはコシの強い輸入小麦の強力粉を使っています。本品は産直小麦を使っており、中力粉特有のもっちりとした弾力を生かしたいと考えました。そのうえで、強力粉のようなかたさを出すために「小麦たんぱく」を配合。弾力とコシの両方が感じられる麺に仕上げました。

◆般的な中華麺に用いる「かんすい」は不使用です

峰村　かんすいのおもな役割は中華麺らしいプリプリ感や照りを出すことなんです。本品ではかんすいの代わりにほたての貝殻焼成カルシウムを使用し、自然由来の原料によってプリッとした食感を出しました。

◆ＰＢ化では粉末ソースからたん白加水分解物を抜きました

峰村　もともと粉末ソースには化学調味料を使用していません。そのためたん白加水分解物を抜くだけだと、うまみやコクが薄くなってしまうんです。そこで、野菜なしで調理し麺とソースの相性を確認したり、家庭での調理シーンを想像しながらふんだんに野菜を入れて試食してみたり、13パターンほど試作を繰り返したでしょうか。最後に玉ねぎやにんにくなど野菜のもつ自然な甘みを加えることで、うまみやコクが残る味わいに仕上げることができました。

香辛料をひかえ家族みんながおいしい焼きそばが完成

ちょっとぜいたくに海鮮を具材に使ってもOK

◆使い勝手のよい４食パックです

峰村　市販品は３食パックが一般的ですが、本品は家族そろって食べることを考え４食パックに。組合員のみなさんにはその点も喜んでいただいています。

◆おすすめポイントは

塚原　まずはスパイシーさを抑え、野菜の甘さが引き立つ、甘さと辛さのバランスのよい味に生まれ変わったことです。また、包装材の原料の32．４パーセントに再生ＰＥＴを使用し、巾着部分の幅を1センチ短くすることで、1年間で約1トンのプラスチック削減をめざすといった、パルシステムらしいきめ細かい見直しも行いました。以前の「辛くて子どもが食べられなかった」といった理由でその後利用をひかえていた方には、ぜひ本品を手にとっていただきたいですね。