• 青果

グリーンボックス

産直産地おすすめの旬の野菜をセット
商品カタログにはない品種に出合う楽しみも

『グリーンボックス』について詳しく知ろう!

【今回お話をうかがった方】(2017年10月時点)
株式会社ジーピーエス 下河原秀文さん

自然の恵みを上手に分け合う野菜セット

旬の野菜は量もおいしさもたっぷり

 四季折々の旬の野菜をセットにしてお届けする『グリーンボックス』。野菜はどれもパルシステムと産直提携する産地が化学合成農薬や化学肥料、除草剤などにできるだけ頼らず育てたもの。生産者が丹精込めて栽培したおすすめの野菜8品がまとまって届くとあって、多くの組合員の方から支持をいただいています。

 初登場は1986年。「当時の〝グリーンボックス〟は、産地の需給調整という意味合いが大きかったそうです」。パルシステムの青果を一手に担っている子会社(株)ジーピーエスの下河原さんは、本品が誕生した背景についてこう話します。

 「収穫期に予想以上にとれた野菜数種類をセットにすることで、余らせることなく、割安な価格で買っていただこう。そう考えたのがそもそもの始まりだったそうです。野菜は天候不順や病虫害が広がれば、収穫は激減し規定の品数がそろわなくなってしまいます。そんなときはほかの産地からたくさん収穫できた野菜を供給してもらい、品数をそろえてお届けする。〝グリーンボックス〟は、産地にとっては過不足が調整しやすい、組合員の方にとっ てはとれたてに近い旬の野菜がまとめて届く重宝な商品としてスタートし、今日まで30年にわたって利用されてきたのです」。

品目のバランスと品質の両立をめざす

おいしい野菜の基本は土づくり!

  商品カタログに毎週「予定品目」として掲載されている野菜は20数品。そのなかから、実際に翌週届く8品はどのようにして決まるのでしょうか。

 「たとえばパルシステム神奈川ゆめコープへのお届けは、佐原農産物供給センター(千葉県・茨城県、以下佐原)(※)が担っていますが、産地にはその土地の気候や土壌の違い、生産者の栽培技術などによって作っている作物にも違いがあります。佐原の場合は化学合成農薬の代わりに太陽熱 消毒を導入するなど長年土づくりに努めているため、小松菜など葉物や人参などの根菜が得意で、ハウス栽培のトマトなどの果菜は少なめです。しかしセットで届く野菜が根菜に片寄ると、組合員の方にとっては使いづらくなってしまいます。そこで冬には北海道の産地に玉ねぎを、春先からは近郊産地にミニトマトを応援してもらうなど、佐原の得意な野菜だけではなく、葉物、根菜、果菜などができるだけバランスよくそろうように、産地同士で連絡を取り合って、ときにはジーピーエスが仲介しながら決めていきます」。

 しかし野菜は全国の産地で予定どおりに収穫できるとは限りません。「予定品目」が「お届け品目」として確定するのは、お届け前週金曜日の夕方過ぎ。月曜配達の場合、なんと3日前まで佐原内部や産地同士で調整が続くのだそうです。

 ところがこうして無事に8品がそろっても、品質の面で問題が出ることがあります。「とくに急速に気温が上がり収穫できる品目が切り替わる5〜6月頃は、たとえ畑で収穫が続いていても、お届けするときには劣化してしまうことがあります。生産者はがんばって作った野菜なので出荷したいと思うものですが、品質が劣れば組合員の方の期待にはこたえられません。品目のバランスとともに品質もよい〝グリーンボックス〟にしていくため、生産者とは毎月必ず振り返りの場をもつなど、お互いのコミュニケーションを大切にしています」。

※同会とJAつくば市谷田部産直部会(茨城県)が本品の主産地を担っています。

新たな野菜に挑戦する生産者の意欲を応援

豊かな土壌から生まれる野菜をお届けします

 セット野菜とはいえ、品質はあくまで単品の野菜と同等であることが大前提。そのうえで「定番の野菜だけでなく、ときには通常の商品カタログでは出合えない野菜もお届けしていきたいですね」と下河原さん。単品で企画する野菜は、たくさんの注文にこたえられる栽培計画のもとで栽培されますが、産地では商品カタログに載せられるほどの量ではなくても、新しい品種の野菜を栽培していることがあります。グリーンボックスは、若手生産者が新 しい野菜に挑戦できる商品としても、その立ち位置が変化しています。

 「ほかの生産者があまり取り組んでいない野菜にチャレンジすることは、とくに若手生産者の野菜作りへの意欲を高めたり、その想いを定番の野菜の栽培に反映させることにつながります。その意味で〝グリーンボックス〟には、生産者の挑戦への芽を育てる役割もあるのです。見慣れない野菜は同梱の〝産地からのお便り〟でレシピを紹介するなど、これからも生産者の挑戦を応援しながら 〝グリーンボックス〟らしい価値を追求していきたいですね」。

 もし、「何が届くかわからないから」「料理をたくさんする人向けだから」などの理由で注文するのをためらっている方は、まずは一度利用してみませんか。きっと、さまざまな旬の野菜が届く満足感と意外な野菜に出合う楽しさ、そして生産者の野菜作りへの愛を感じていただけるはずです。

生産者を応援! 『グリーンボックス』に組合員からひとこと

・パルくる便に登録して、毎週どんな野菜が届くのか楽しみにしています。
・いきいき、みずみずしい野菜はそれだけでもすてきですが、どんな調理でも素材がいいのでとてもおいしいです。
・自分では買わない野菜が試せるのがとても楽しいです。
・季節の野菜がお安く届くので愛用しています。

農め~くくらぶ(※)と作るおいしいメニュー

麻婆大根

[材料]4人分
麻婆豆腐の素:1回分(レトルト)
大根:400g~500gぐらい
豚挽肉:100g
ネギ:1本
玉ねぎ:中1個
サラダ油:適量
水溶き片栗粉:適量
[作り方]
1⃣大根の皮をむきサイコロ状に切る、玉ねぎはみじん切りにする。ネギは小口切りにする。
2⃣フライパンに油を引き、肉・大根を炒め玉ねぎを入れて炒める。
3⃣水100ccを入れ、中火で大根がやわらかくなるまで煮る。
4⃣麻婆豆腐の素を入れ、全体にからめ、小口切りにしたネギを加える。
 ※水の量は使用する麻婆豆腐のもとに合わせる。
5⃣水溶き片栗粉を④に回し入れ、とろみをつける。

◇調理のポイント◇
③の加える水の分量は、大根の時季によって含んでいる水分量が多少違うので、加減してください。

※農め~くくらぶ:1998年、佐原農産物供給センターに所属する女性部によって結成。女性ならではの視点で、産直交流会やレシピ開発に取り組んでいます。

パルシステム神奈川ゆめコープ おすすめ商品

生産者が選んだ野菜が8品

『グリーンボックス』8品

※本ページの内容は2017年10月時点の情報です。
商品の規格変更などにより、最新の商品情報とは異なる場合があります。あらかじめご了承ください。