すすき産直牛
おいしさはもちろん安全性も大切な牛肉。「すすき産直牛」には、約8カ月齢以降は飼料に抗生物質を使いません
「すすき産直牛」について詳しく知ろう!
- 【今回お話をうかがった方】(2018年12月時点)
- 株式会社パル・ミート 望月 健太さん
同社 割石 貴大さん
めざしているのは薬剤に頼らず健康な牛を育てること
◆弾力ある赤身とさらりとした脂に定評がある「すすき産直牛」。産地の「すすき牧場」(福岡県)はパルシステムを代表する畜産産地のひとつです
望月 すすき牧場では、抗生物質(薬剤)にできるだけ頼らず、牛本来の育ち方に合った飼料で健康な牛を育てることを大切にしています。パルシステムでは、代表の薄(すすき)一郎さんのこの考え方に共感し、牛の飼育や日本の畜産について、ともに学び合いながら絆を深めてきました。
◆本来の育ち方に合った飼育とは
望月 おいしい牛肉というと、さし(脂肪交雑)がたくさん入った牛肉を思い浮かべる方もいるでしょう。そのようなさしがたくさん入った牛を育てるためには、高カロリーな穀物飼料を多給するのが一般的です。しかし、牛は本来草食動物です。草に含まれる栄養素を、反芻(はんすう)を繰り返すことで体内に取り込み、成長していく動物なのです。穀物飼料を中心に与えると、脂肪はついても健康に育つことができませんし、病気を予防するためには薬剤を与える必要も出てきます。すすき牧場とパルシステムが、自然の育ち方に合った飼育を大切だと考えているのは、効率的に太らせるよりも、健康な牛を育てたいと考えているからです。
食品副産物や飼料米を用い飼料を自家配合
◆すすき産直牛とはどのような品種の牛ですか
望月 黒毛和種と乳用種の掛け合わせから生まれる牛です。肉はうまみと弾力ある赤身と、ほどよい霜降りの肉質を兼ね備えています。
◆飼料で気をつけている点は
望月 稲わらに加え、食品副産物であるおからなどを乳酸発酵させた飼料と、国産飼料米を与えているのが大きな特徴です。人間でもそうですが、発酵させた食べ物は腸内環境を整えてくれるので牛の健康を向上させ、肉質もよくなるのでうまみが増します。また米を与えると脂肪の融点が下がり、口に入れるとさらりと溶ける食べやすい牛肉になります。
◆飼料の4〜5割を国産かつ自家配合飼料が占めています
望月 一般的な牧場で使用しているのは、飼料会社から購入する輸入配合飼料です。一方、すすき牧場では自前の飼料配合設備をもち、肥育期の飼料について牧場独自の飼料を作っています。米の粉砕なども自分たちで行うので、多大な手間と労力が必要です。そのかわり牛の成長や健康状態に合わせたきめ細かな飼料作りができます。内容のわかる飼料を自家配合できることは、健康な牛を育てるための大きな強みといえるでしょう。
産直だからできる組合員の声で支える安全でおいしい牛肉
◆組合員との交流もさかんですね
割石 牛の健康を守るためには病気にかかっていないか、体調が悪そうではないかなど、1頭1頭の様子につねに目を配らなければなりません。畜産家にとって日々の労力は大きなものですが、その仕事は、産地ツアーなどで組合員のみなさんがすすき牧場の理念に共感し、商品を利用してくださることで支えられています。
◆産直肉をおいしく届けるためには
望月 お肉は青果など収穫したものをそのままお届けする商品とは違い、必ず加工の工程が入る商品です。私たちも工場内の温度管理や衛生管理を徹底することで、すすき産直牛のおいしさをできるかぎり逃さず、安全にお届けしようと努めています。年末年始を迎えるこの季節、ぜひご家族みなさんで味わってください。
≪組合員の声≫ ここがおいしい! 「すすき産直牛」
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健康な牛から生まれる安全でおいしい牛肉
『すすき産直牛 すきやき用セット(※)』400g ※すきやき用セットは 迎春用特別商品です。
※本ページの内容は2018年12月時点の情報です。
商品の規格変更などにより、最新の商品情報とは異なる場合があります。あらかじめご了承ください。