「恩納村のもずく」シリーズ
ひんやり、つるんとしたさわやかなのど越しを、だしをきかせたマイルドな酸みが引き立てます
「恩納村のもずく」シリーズについて詳しく知ろう!
- 【今回お話をうかがった方】(2019年3月時点)
- (株)井ゲタ竹内 中西 穂高さん
パルシステム連合会 商品開発本部 吉江 健一職員
もずくの生育と恩納村の海を協同の力で守る
◆「恩納村のもずく」シリーズは組合員に人気の高いPB商品(※)です
吉江 「恩納村のもずく」シリーズには品種が異なる3種類の商品があり、『恩納もずく』『恩納村の早採れ糸もずく』『恩納村の太もずく』をラインナップしています。すべて沖縄の産直産地・恩納村漁業協同組合(以下、恩納村漁協)が生産、収穫し、(株)井ゲタ竹内(鳥取県境港市)が原料のもずくの味付け加工を行っています。
※PB商品:独自開発商品
◆パルシステムにとって、とても大切な商品と聞きました
吉江 「恩納村のもずく」は、海の環境保全や国内水産業の支援をすすめるパルシステムと、作り手の思いがひとつになって生まれた商品です。産地の恩納村の海では、近年、海水温の上昇などによってサンゴの死滅が頻繁に起こっています。光合成をするサンゴは魚たちのすみかや食べ物そのものになったりするため、死滅すると魚介が減り、もずくなど海藻の生育にも大きな打撃となります。そのため恩納村漁協と井ゲタ竹内では、サンゴの自己再生を手助けしようと、20年ほど前から協同でサンゴの苗木を植え付けてきました。パルシステムではその取り組みに賛同し2009年に産直提携。「恩納村のもずく」は商品としてのもずくにとどまらず、協同の力で沖縄の海を守り育もうとする志の表れでもあるのです。
ひかえめな酸味と心地よくのどを通るほどよいぬめり感
◆海を守り育むことがもずくの生育を助けることにつながるのですね
中西 もずくの養殖は、まずは海の浅いところでもずくの種をつけた網を張り、芽出しをし、芽が出たらやや深いところに網を移し、大きく育てます。養殖とはいえ、肥料やエサなどを与えるわけではなく、自然のなかで育てます。しかし、近年では海水温が高くて不漁だったり、大型台風によって一夜にして根こそぎ消えてしまうこともあるなど、極めて自然の影響を受けやすいのです。だからこそ、もずくにとっては生育環境が大切です。私たちがサンゴの苗木を植え、海を守り育もうとしているのはそのためです。
◆―そのように大切に育てられたもずくはどのように製品化されるのですか
中西 もずくは品種ごとに原藻の長さや太さ、ぬめりの強さなどが違います。当社では、それぞれの品種の特徴がもっとも生かせる味付けをしています。化学調味料や保存料などを使用せず、できるだけ家庭にある基本的な調味料でシンプルな味付けを心がけています。お料理上手なお母さんの作るもずくの酢の物をめざしています。
商品を選び次代につながる海を守ろう
◆「恩納村のもずく」シリーズを通じて組合員にできることはありますか
中西 この商品では売り上げの一部がサンゴの植え付け費用に充てられています。そのしくみを利用して2017年末までに植え付けられたサンゴは約9300本となり、毎年親サンゴの産卵も確認されるようになりました。ふ化したサンゴの幼生(赤ちゃん)が潮流に乗って広がっていけば、サンゴの自己再生を助けることができるでしょう。
吉江 「恩納村のもずく」が組合員のみなさんに支持されているのは、この商品を利用することが沖縄の海を守り育むのに役立つことを多くの方が理解し、共感してくださっているからだと思います。これまで1万本近くの苗木が植えられたことで、恩納村漁協の生産者たちからは「海が澄んできた」という声も聞かれるようになっています。商品を選ぶことが、海を守り次世代に引き継ぐ ことにつながる――そう実感できる商品です。
組合員からひとこと
- 酸っぱいのが苦手な私でもおいしく食べられました。
- 子どもが大好きで、味付け酢ごと飲み干しています。
- 食べることで沖縄の海が守れるなんてすばらしいですね。
- もずくがいっぱい入っていて食べごたえがあります。
パルシステム神奈川ゆめコープ おすすめ商品
『徳用 恩納村の早採れ糸もずく』45g×6 その名のとおり糸のように繊細で、ぬめりは強め。なめらかなのど越しが特徴。
『徳用 恩納もずく』45g×6 恩納村の海でのみとれる希少品種。原藻が長く糸もずくと太もずくの中間ぐらいの太さ。
『徳用 恩納村の太もずく』45g×6 シャキシャキとした歯ざわりのよさが特徴。ブドウ糖果糖液糖の代わりに砂糖を使用。
※本ページの内容は2019年3月時点の情報です。
商品の規格変更などにより、最新の商品情報とは異なる場合があります。あらかじめご了承ください。