児童婚を終わらせる「ガーナ指定募金」(ユニセフ指定募金)にご協力ありがとうございました
当組合では2024年度からの5年間、ユニセフ指定募金の実施先としてガーナ共和国「児童婚を終わらせる」プロジェクトを支援することになりました。
初年度の取り組みとして、2024年の7月15日から8月2日に募金協力を組合員に呼びかけ、126万9,920円の募金が寄せられました。
ガーナ共和国では、5人に1人が18歳までに結婚をしているという現状があります。
いちばんの要因は貧困。
そのほかには、男女間の不平等、文化および伝統的な慣習、未婚の10代が妊娠してしまうなど、複数の原因があります。
2014年からの国家プロジェクトにより、ガーナ国内での児童婚は過去30年で全国平均19%まで減少してきましたが、国内均等ではなく、北部や東部の農村地域では約28%と割合が高くなっています。
農村部では貧困で教育が受けられないため、知識を得ることができないまま結婚前に妊娠をしてしまうリスク、保護者や地域住民のおとなたちが子どもの権利に関する意識が低いということが影響し、教育の中断を余儀なくされたり、就労機会の制限を受けたり、社会的孤立をしてしまうリスク、また、性的暴力を受けるリスクが高まっています。
北東部マンプルグ・モアグドゥリのタンタラでカヤヨの女の子たちと交流するPASSプロジェクトのメンター、サラムさん
みなさんからお寄せいただいた募金は、児童婚の比率が高いガーナ北部州・北東州・東部州の3つの地域で行われる2つのプロジェクトに使われます。
1つめのプロジェクトでは、思春期の女の子が自ら意思決定をできるように「PASSプログラム」というセッションのなかで一連のライフスキル、知識が提供され、この学びから自身で意思決定ができるようになります。
2つめのプロジェクトでは保護者や宗教指導者、コミュニティの住民などに、児童婚や意図しない妊娠からの保護、子どもの保護のための対策・実践を、ディスカッションしながら学んでもらいます。
コミュニティの人たちの理解を広げ、子どもの権利が守られる環境づくりが目的です。
UNICEFの支援を受けたNORSAACのPASSプロジェクトによる寄付後、DIGNITYキットを手に笑顔を見せるジンブリム・フセイナさん
2025年度も神奈川県ユニセフ協会と協力し、児童婚を終わらせる「ガーナ指定募金」を呼びかけます。
引き続きご協力いただきますようよろしくお願いいたします。