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日本被団協のノーベル平和賞受賞を祝福します

2024年10月17日
生活協同組合パルシステム神奈川

日本被団協のノーベル平和賞受賞へのお祝いのメッセージ

 

ノルウェーのノーベル平和委員会は2024年10月11日(金)、核兵器のない世界を実現するための努力と核兵器が二度と使用されてはならないことを証言によって示してきたことを評価し、日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)に2024年のノーベル平和賞を授与すると発表しました。 生活協同組合パルシステム神奈川(パルシステム神奈川)は、受賞した日本被団協に心から敬意を表するとともに、心よりお祝いを申し上げます。

日本被団協は、唯一の戦争被爆国・日本から世界に核兵器廃絶を願う被爆者の声を発信し続け、これまで国連の軍縮特別総会での被爆者の演説、世界各地で開いてきた原爆の写真展など様々な場面を通じて、原爆被害の実相を伝えてきました。いまや「ヒバクシャ」は世界に通じることばとなっています。

さらに日本被団協の活動は国際的な枠組みにも影響をもたらし、国連で採択された核兵器の開発や保有などを禁止する「核兵器禁止条約」をめぐっては、すべての国の参加を求める1,370万人分あまりの「ヒバクシャ国際署名」を連絡会参加団体とともに集め、2021年1月の発効につなげました。パルシステム神奈川もこの署名に2016年から呼びかけ、組合員をはじめ多く方々から延べ114,692筆の署名が寄せられました。
しかし、「核兵器禁止条約」にはこれまでに73の国と地域が批准していますが、核保有国や、核の傘のもとにある日本などは条約に参加しておらず、核保有国と非保有国の溝は埋まっていないのが現状です。そうした難しい国際情勢の中でも、日本被団協は日本政府をはじめ世界各国に向け核兵器がもたらす悲劇を諦めずに現在も粘り強く訴え続けています。

私たちパルシステム神奈川は、「一人ひとりが、“いのち”を尊重し、安心してくらせる社会をつくっていきます」を掲げ、戦争や核兵器のない平和な世界を目指し、日本被団協の都道府県組織である神奈川県原爆被災者の会とともに、各自治体への要請行動をはじめNPT再検討会議への代表派遣、ヒバクシャ国際署名、平和行進、横浜で毎年夏に開催している「原爆と人間展」など様々な活動を協同してきました。被爆者の願い「核兵器廃絶」に向けて、引き続き被爆者の方々に寄り添い共に取り組んでまいります。

以上

当組合に寄せられた114,692筆の署名(2020年12月撮影)