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神奈川県内9校の小学校で「お米の授業」を行いました

当組合では、米作りや農業の大切さを伝えるために、毎年県内の小学校を対象に「お米の授業」を実施しています。2021年度は、神奈川県内9校・のべ1,785名を対象に、合計22回の開催となりました。5年生の社会・総合の課題授業のなかで実施しました。

「お米の授業」では、米作りをとおして、実際に校内の田んぼやバケツ稲でお米を育てる体験を児童と取り組み、農作物を育てることの楽しさやむずかしさを実体験で伝えています。
また、食の欧米化や生活スタイルの変化などを背景に、ひとりあたりの米の消費量が年々減少している現状や米産地の生態系、生産者の高齢化などを伝えるとともに、社会的にも問題となっている「食品ロス」に触れ、農作物を作る生産者やごはんを作ってくれる人についても考えるきっかけとなるように取り組んでいます。

一年をとおした「お米の授業」の再開

「食品ロス」についても学びました

昨年は、新型コロナウイルス感染症の影響で、神奈川県内の小学校は休校となり、当組合も上期の活動を中止したため、田植え前に行う「座学」や「田植え」の授業を行うことはできませんでしたが、今年度は小学校でも授業が再開し、「座学」から「田植え」「稲刈り」「脱穀・籾摺り」まで、従来のお米の授業を行うことができた学校も増えました。

「田植え」では、泥だらけになりながら、「大きくなあれ!」と気持ちを込めて植えることで稲への関心も高くなり、その後の水やりや虫や鳥対策も自分たちで調べて取り組んでいました。
「稲刈り」では、鎌を使って収穫を行い、刈り取った稲をひもでまとめて乾燥を行います。刈り取った稲は、学校のベランダや階段の手すり、フェンスなどを利用して干し、乾燥を行いました。

「脱穀・もみ摺り」では、牛乳パックや割りばしを利用して脱穀を行ったあと、すり鉢と軟式ボールを使ってもみ殻をはずしました。乾燥したお米は割れやすいので、力を入れすぎないように注意しながら作業します。
例年は、もみ殻が外れたらやさしく息を吹きかけてもみ殻を飛ばし玄米のみを取り出しますが、新型コロナウイルス感染症対策として、今年は息を吹きかけずうちわであおいだり、手で一粒一粒取り出したりしました。

収穫を待つ稲

収穫後はしっかり乾燥

当組合では、今後も県内の小学校を対象に「お米の授業」を行い、未来を担う子どもたちへ、米作りや農業の大切さを伝えていきます。