組合員の皆様へ 核兵器禁止条約の発効を歓迎します
理事長 藤田順子
専務理事 渡邊たかし
被爆75年の節目となる今年、核兵器禁止条約の批准国が50か国に達し、2021年1月22日に史上初めて核兵器を非人道的で違法とする国際条約が発効することとなりました。私たちは、同条約に賛同し、核兵器の廃絶を願う被爆者や署名にご協力いただいた組合員とともに、条約発効の要件が満たされたことを心から歓迎します。
当組合では、「ヒロシマ・ナガサキの被爆者が訴える核兵器廃絶国際署名(ヒバクシャ国際署名)」に賛同し、2017年から2020年8月までの4年間、組合員への署名ご協力の呼びかけを行いました。また街頭署名や、センターまつりなどのイベントでは、一般の方へも署名を呼びかけました。「生きているうちに、何としても核兵器のない世界を実現したい」と広島・長崎の被爆者が始めたこの署名活動は世界に広がり、2017年7月「核兵器禁止条約」が国連参加122か国の賛成で採択されました。この歴史的成果は、市民社会の積極的参加抜きにはあり得なかったともいわれています。私たちは、同条約に賛同し、核兵器の廃絶を願う被爆者や署名にご協力いただいた組合員とともに、条約発効の要件が満たされたことを心から歓迎します。
しかしながら、日本は、世界で唯一の被爆国でありながら、この条約に署名も批准もしていません。核兵器の恐ろしさを経験した国として、日本はリーダーシップを発揮していく責任と義務があります。
条約の発効は、新たな一歩です。この大きな一歩を大切にし、核兵器のない地球を次世代に手渡していくため、皆さまからお預かりした署名と想いを国連に届けるとともに、日本が被爆者の声に耳を傾け、想いを受け止めて、「核兵器禁止条約」に一日も早く署名・批准するよう、これからも取り組んでいきます。