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『戦雲(いくさふむ)』上映会を開催しました

4月8日、鶴見区民文化センターサルビアホール(横浜市鶴見区)にて、ドキュメンタリー『戦雲(いくさふむ)』の上映会を開催し、62名が参加しました。

パルシステム神奈川では、「平和」の大切さを学ぶ機会や、社会課題に対してアクションを起こすきっかけとなるような学習会などの企画を実施しています。『戦雲』は、沖縄の基地問題の現状を取材し続ける映画監督の三上知恵氏の映画であり、平和の意味や国防のあり方を考えるきっかけとなりました。

沖縄に住む人たちの「日常の戦い」を描く

『戦雲』は、ジャーナリストとして長年沖縄にかかわり、その実態を映画にして多くの人につたえようと活動される三上知恵監督の最新作です。
映画上映に先駆け、2月8日に開催した「パルっていいね!!フェス」では、「戦雲に覆われる日本列島~要塞化は南西諸島だけではない」と題し、三上監督に講演いただきました。2015年から沖縄・南西諸島をめぐり取材を続けてきた三上監督の言葉は、大変重く、世界情勢からみる日本の状況をあらためて捉えなおす機会となり、講演会を機に今回の上映会に参加された方も多くいらっしゃったようです。
映画は、沖縄本島、与那国島、宮古島、石垣島に住む人々のくらしから、日米両政府の合意のもと進行する軍事要塞化に反対していく姿を描いています。

民意を置き去りにしたままにすすむ戦力配備の実態。過酷な歴史と豊かな自然にはぐくまれた人々のくらしの様子と軍事化に危機感をもち行動する人々の姿から、来場者はたくさんのことを感じ取ったようです。

上映後、平和課題担当理事が「基地がある神奈川に住む私たちにとって、沖縄の現状は他人ごとではありません。自分ごととして、平和について考え行動していきましょう」との言葉でしめくくりました。

会場の様子。平和課題担当理事よりあいさつがありました

『戦雲』のパンフレットを販売。収益の一部を「公益財団法人 神奈川ゆめ社会福祉財団」に寄付させていただきました

参加者の感想より

  • 沖縄のことは他人ごととして「現地の人たちは大変だな」ではすまされる問題ではないと思いました。
  • 沖縄の現状を分かっているつもりでいましたが、映画を見て想像のはるか上であることに驚き、悲しくなりました。自分にも何かできることを見つけたいと思います。
  • 「泣いても笑ってもいらんねえから 笑うのさ 笑って歌うのさ そして祈るのさ」この言葉が心に刺さっている。この映画を1人でも多くの人に見てもらいたい。
  • 地元の住民の人々の率直な声がそのまま伝わってきました。子どもたちにどんな未来を受け渡していけるかと考えさせられる映画でした。あきらめず、非力を感じても負けないで連帯していくことの大切さを感じました。

5月18日には、戦後80年企画「戦争を知りジブンゴトにしてみよう」交流会を開催します。「平和」なくらしを守り続けるって「ジブンゴト」。登壇者のお話を聞いて、考えてみませんか。
パルシステム神奈川はこれからも、組合員とともに日々のくらしのなか忘れてはならない課題を考える機会をつくり、持続可能な社会づくりをめざします。