パルシステム神奈川のイベントレポートをご案内します。

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完走!「プラっとつなぐ石けんケースプロジェクト」

戻してもらったカタログ・商品まとめ袋が石けんケースに生まれ変わるこのプロジェクト。2025年1月までの回収量によってプレゼントする石けんケースの数が決まるしくみで、みんなでいっしょに目標に向かって取り組んだ結果、500個プレゼントの目標を達成! 2,609名がプレゼント応募に参加しました。

2024年11月からみんなで取り組みました

戻せば戻すほどプレゼント数が増える!

なぜまとめ袋を回収するの?

パルシステムではカタログや商品をPE(ポリエチレン)の袋(以下、まとめ袋)に入れてお届けしています。まとめ袋は「容器包装リサイクル法」に則り、組合員のみなさんから回収していますが、回収率はここ数年23~24%にとどまっていました。そもそもなぜまとめ袋を回収するのでしょうか? 理由はふたつあります。

(1)容器包装を利用する事業者の義務であるから
事業者には、自主回収出来なかった容器のリサイクル費用を支払う義務があり、当組合は、まとめ袋だけで約600万円支払っています。まとめ袋を戻していただくと、その分、再商品化委託料の支払いも少なくなるのです。

(2)まとめ袋はモノにリサイクルされるから
自治体のプラスチック資源回収は、いろいろなプラスチック混ざっているため、大半が燃やされて熱を利用する方法がとられています。これを“サーマルリサイクル”といいますが、海外ではリサイクルに含まれないことが多いといわれています。
一方、パルシステムに戻されたまとめ袋は、素材が明らかで、かつ単一素材なので、溶かして1種類のリサイクル原料のペレットにすることができ、そこから新たな製品(現在は公園の擬木柵やビニールなど)に生まれ変わります(マテリアルリサイクル)。まとめ袋をパルシステムに戻すことは、環境負荷を小さくすることにつながるのです。

まとめ袋の回収率を上げるには、まずは、パルシステムがまとめ袋を回収していることを知っていただくこと、そして自治体のプラ資源回収とは違ってモノに生まれ変わることを知っていただくことが重要と考え、2024年3月、まとめ袋をリサイクルして作った「パックカッター」(牛乳パックなどを開くときに使います)を「リサイクルクイズアンケート」回答者にプレゼントする企画を実施。1,376名の参加をいただきました。

リサイクルクイズアンケート報告はこちら⇒

より多くの組合員に参加していただくために

リサイクルクイズアンケートの結果を受けて、今年度はより多くの組合員に参加していただけるよう検討を重ねました。今回はパルシステムがおすすめしている石けんといっしょに使える石けんケースを作ってプレゼントするプロジェクトとし、回収量の目標を段階的に設定。戻ってきたまとめ袋の量が多ければ多いほどプレゼントの数が増えるしくみに。プラスチックのまとめ袋が石けんケースになって戻ってくる循環のイメージを「プラっとつなぐ」を表現しました。11月から1月までのまとめ袋回収強化期間、みんなでいっしょにまとめ袋を戻そう!と呼びかけ、達成状況を毎月ホームページでお知らせしました。
また、リユース・リサイクルの戻し方の写真投稿企画や石けんケースのパッケージデザイン投票など、組合参加企画も盛り込みました。

インスタグラムのストーリーズで投票

みんなどんなふうに戻しているのかな?

通い箱に入れて

マイバッグやかごに入れて

そのまま配達担当に手渡しもOK

いつもご協力ありがとうございます!

まとめ袋の旅

みなさんが戻してくださったまとめ袋、どのようにして石けんケースに生まれ変わったのでしょうか。
ぜひ動画をご覧ください。

応募人数2,609名

2025年1月27日よりプレゼント応募を開始し、2月末日の締め切りまでに2,609名よりご応募いただきました。応募フォームのアンケートからは、このプロジェクトでまとめ袋を戻すようになったり、プラスチックリサイクルへの関心が高まったと回答した方も多くいました。

プラスチックリサイクルについて知っていることは?
こちらをクリックするとPDFが開きます

まとめ袋を戻さなかったのはなぜ?
こちらをクリックするとPDFが開きます

プロジェクトによって何か変わりましたか?
こちらをクリックするとPDFが開きます

参加者の声

  • 今回まとめ袋のことを知ったので次週からリサイクルに戻そうと思います。
  • わが家は極力実践していましたが、このプロジェクトによって広がっていけばいいなと思っています。
  • ちゃんとリサイクルを形にしていることがわかってうれしい。
  • パルで使用のプラは高品質なので、自治体に出さないでと言われていたが、納得した。
  • ほかの組合員にもまとめ袋の回収についていっそう積極的に伝えるようになった。
  • プロジェクトを通じてまとめ袋を戻そうという意識が高まり、周りにも伝えていこうという広がりを感じることができました。

    プロジェクトにご協力くださった会社

    ■株式会社パンテック 様(滋賀県大津市)
    プラスチックリサイクルのトータルプロデュースを行う会社。素材の配合テストや成形会社の選定、パッケージの手配など、このプロジェクトの実現にご協力いただきました。
    株式会社パンテックについてはこちら

    ■株式会社ユニオン産業 様(神奈川県川崎市)
    プラスチックの成型加工を行う会社。石けんケースを作っていただきました。
    株式会社ユニオン産業についてはこちら

       

    みなさんのご協力により、2025年2月までのまとめ袋回収率は28.8%までアップしました(2023年度の回収率累計は23.2%)。さらなる回収率アップをめざして、今後もわかりやすく情報発信してまいります。