「第36回パルシステム生産者・消費者交流会」を開催しました
3月6日、横浜市港北区の新横浜グレイスホテルにて「第36回パルシステム生産者・消費者交流会」を開催し、産地や関係団体から62名、組合員51名、理事役職員32名の計145名 が参加しました。
開催の目的
生産者・消費者交流会は、パルシステム生産者・消費者協議会※が主催し、毎年、パルシステムの各生協ごとに全国の産地関係者と組合員との交流の場として開催しています。
※パルシステム生産者・消費者協議会とは、パルシステムの生産者と組合員がともに協議し活動する場として設立され、農畜産物の産地を中心に、パルシステム会員生協など、現在190団体(2025年1月時点)で構成されています。
毎年開催しているこの交流会の目的は「相互理解を深めること」。生産者・消費者交流会はパルシステムが「産直」を実践していくうえで欠かせない、生産者と組合員(消費者)の信頼関係を築く場でもあります。生産者は生産現場におけるこだわりや工夫、苦労などを組合員に直接伝え、組合員は産地へ出向くことができなくても日ごろ利用している商品に対する感謝を伝えたり、商品がどのように作られているかを直接質問でき、お互いの気持ちが通じ合える場となっています。
たすけあい 産地を知って つながる想い
今回の交流会は「たすけあい 産地を知って つながる想い」をテーマに開催しました。
当組合理事長より「みんなで産地の現状を理解し、どうしたら食を作ってくださる方と、それを食べる私たち組合員がつながり、理解を深め、持続可能なものにしていけるのかをあらためて考える場になればいいなと感じています」とのあいさつがありました。
続いて、生産者・消費者協議会生産者幹事 有限会社サンドファーム旭 金谷さんより「気候変動によりさまざまな農作物が生産できないなかで、収穫の時期も不安定になっています。生産者は、この時期にこういうものを届けたいと思っていても、なかなか思い通りにならない現状があります。人間の都合ではなく、作物の生育に合わせて私たちが食べ物をいただくという理解も必要だと感じています」とのあいさつがあり、いよいよ交流会がスタート。

理事長の開会あいさつ

有限会社サンドファーム旭 金谷さんの開会あいさつ
大いに盛り上がった交流タイム
交流タイムは、生産者の座席を固定し、組合員が15分ごとに移動する方式です。
各テーブルでは産地の状況やこだわり、商品に対する質問など、生産者も組合員も身を乗り出して熱く語るようすがあちこちで見られました。
組合員から「苦手な人参が好きになりました」「大事に育てていることがよくわかるおいしさです」「夏は暑く、冬は寒かったので、鶏も大変だったのでは?」「パン豚はパンだけ食べているのですか?」などの声がありました。生産者は用意された資料だけでなく、タブレットやスマートフォンも使ってていねいに説明をされていました。
組合員は生産者の想い・苦労を知ることができ、生産者は組合員の声を真摯に受け止め、お互いの気持ちが通じ合える場となりました。

交流会の様子

商品のウラ話も聞けました

おいしいトマト食べてますか

規格外の商品も無駄にしない工夫をしています

スマートフォンを使って産地の様子を紹介

産地の想いをメモに残して
産地の想いのこもった昼食タイム
交流の合間に昼食タイムを取りました。用意された昼食の一部には、パルシステムの産直食材を使用し、ホテルのシェフが素材の味を生かして調理した特製のお弁当。マルタのにんじん、サンドファーム旭のきゅうり、鳥越ネットワークのセロリで作った野菜のピクルスに組合員からは「野菜がこんなにおいしいなんて」「想像を超えるおいしさ」などと感動の声が多くありました。また貴重なJA新みやぎの「宮城ササニシキ」もいただく機会となりました。この昼食の時間も生産者と組合員がいっしょにテーブルを囲み、産地の想いのこもったお弁当を味わいながら交流することができました。
昼食後も交流は続き、多くの方と話すことができました。1回の交流が15分間では足りず、名残惜しそうにテーブルを離れる姿が多くありました。
今年も開催にあたり、組合員による実行委員会が発足し、交流会当日までの準備や当日の司会進行などを行いました。
生産者と組合員の作るこだわり、使うこだわりが存分に話せる工夫されたプログラムで、お互いに想いを伝え合うことができ、信頼関係が深まる交流会となりました。

一部に産直食材を使用した特製弁当

当日まで準備で大忙しの実行委員メンバー

開催を支えた実行委員メンバー

来年もまたお会いしましょう!