パルシステム神奈川のイベントレポートをご案内します。

  • 食と農 産地交流

日本大学×パルシステム県内産学連携 研究成果発表会を開催しました

当組合では2022年度から、日本大学生物資源科学部食品ビジネス学科と産学連携をすすめています。3年目となる今年度は川手督也教授ゼミ所属の3年生(13名)と連携し、「食を通じた地域づくり」をテーマに、農福連携とフードツーリズムを取り上げました。その研究成果の発表会を2024年12月17日新横浜本部で開催しました。

農福連携の意義を理解してもらうための菌床しいたけの新たなプロモーション方法を提案

農福連携とは農業と福祉が連携して、障がいのある人などが農業分野で活躍する取り組みです。当組合が設立した子会社株式会社ハートコープ神奈川は、誰もが地域社会とつながり、自分らしく活躍できる職場をつくるよう、4月1日、就労継続支援B型事業所「ハートコープ湘南」(藤沢市)を開設しました。
ゼミ生たちがその現場を視察し、農福連携について理解を深め、生産している菌床しいたけの販売促進のためレシピ開発を行いました。また、現在、予約登録制で『ハートコープ神奈川のにこにこしいたけ』を購入している組合員に対して、商品の満足度や農福連携の認知度についてアンケート調査を実施し、その結果分析も行いました。

しいたけの栽培工程を視察

しいたけ購入者アンケート結果(一部)

しいたけ好きな人向け、苦手な人向けなど工夫をこらしたメニューを発案

「農福連携しいたけのプロモーション」発表の様子

収穫体験ツアーの実施に関する研究報告〜小田原産青切りレモンの消費拡大に向けて〜

昨年度のゼミ生がジョイファーム小田原での産地ツアー案を発表したことを受け、実際にツアー企画を実施するまでを研究課題としたのがこちらのチームです。生産物は近年国産の需要が高まっている「青切りレモン」。
7月に下見を行い、10月に青切りレモン収穫体験ツアーを組合員対象に実施しました(湘南エリア、相模エリアの活動組合員の方々に参加のご協力をいただきました)。収穫体験のほか、青切レモンや『ハートコープ神奈川のにこにこしいたけ』を使ったランチ交流会、バスボム作りや印象的なお土産などアイデアがつまった企画となりました。
ツアー企画の様子はこちらをご覧ください。⇒《日本大学×パルシステム県内産学連携 「青切レモン収穫体験ツアー」を開催しました》

研究発表の資料より

ジョイファーム小田原からの講評

記念にみなさんで

ふたつの研究発表は当組合だけでなく生産者にとっても有益な内容で、今後の産地交流や商品の紹介にいかせる要素が非常にたくさんありました。

  

ゼミ生のみなさんが考案した青切レモン、菌床しいたけのレシピは以下からご覧いただけます! どうぞ参考にしてみてください。
◆2024年度ハートコープ神奈川の農福連携生しいたけを用いたレシピ集(PDFが開きます)
◆2024年度ジョイファーム小田原の青切りレモンを用いたレシピ集(PDFが開きます)

  

ゼミ生のみなさんは、食分野での就職をめざす人が多いとのことですが、これからの活躍も期待します。そして当組合は、学生のみなさんや生産者・メーカーとともに、食の課題の共有や地域づくりをすすめていきます。