「JAいわて花巻 しめ縄づくり体験」を開催しました
12月7日~8日の2日間にわたり、岩手県の米産地JAいわて花巻にて「JAいわて花巻 しめ縄づくり体験」を開催し、9家族19名の組合員が参加しました。
当組合と『エコ・岩手ひとめぼれ』の産地・JAいわて花巻は「花巻食と農の推進協議会」を設立し、長年交流を続けています。春・夏・秋の交流では「稲作の作業」を体験しましたが、冬の交流の時期は稲作が一段落しているため「しめ縄づくり」を体験しました。
交流を通して、組合員は生産者のお米作りの思いを知ることができ、生産者は消費者である組合員の声を直接聞くことができます。お互いの顔が見える関係作りは双方の新しい気づきや励みとなり、生産者と組合員の相互理解が深まっています。
しめ縄づくり記念撮影
お米の貯蔵施設見学
1日目は、お米の貯蔵施設の見学からスタートしました。適温15℃以下に保たれた貯蔵施設には今年の秋に収穫を終えた新米が壁沿いいっぱいに高く積み上げられていました。これでも今年度は大雨があったせいで例年よりも収穫量が少ないそうです。米粒が割れていないか、色は問題ないかなどお米の等級を決める検査について説明後、実際に検査の擬似体験もさせていただきました。資格を持つJA職員は手際よく等級検査を行っており、そのスピードに参加者は大変おどろいていました。収穫したお米が食卓に届くまでの流れを教えていただき、生産者の米作りにかける技術や思いを知ることができました。
高く積まれた新米
お米の等級検査体験
しめ縄作り体験
倉庫見学の後は、しめ縄作り体験をしました。しめ縄名人と生産者に縄ないを教わりながら、オリジナルお正月飾りを作りました。生産者が稲藁を事前に打って柔らかくしており、しめ縄に適したものを準備していただきました。
縄ないは水で手を濡らした方がやりやすいなどのコツを教わり、記念すべきオリジナルの正月飾りを完成させることができました。
縄ない初挑戦!
お正月飾り完成
夕食交流会
1日目の夜は花巻市東和町の郷土料理をいただきながら、生産者と参加者の夕食交流会を行いました。料理は女性生産者グループ『小山田美女会』の手づくりです。なかには珍しい干し柿の天ぷらも! 全員で炊き立ての釜炊きご飯をはじめとするご馳走をおいしくいただきながら親睦を深めました。
小山田美女会の郷土料理
交流田の見学
2日目の天気はなんと雪が降り、岩手らしい雪景色に!
まずは交流田の見学をしました。この田んぼは生産者と組合員が協力し、交流を重ねてきたことから交流田と呼ばれています。この日は真っ白な雪に覆われた交流田を見ることができました。今年からできた獣害被害対策の電気柵の話もうかがい、実際に田んぼを見ることで参加者一人ひとりに気づきがあったようです。
真っ白な交流田
交流田の説明をする生産者
この交流田で作ったお米『交流玄米』は今月12月に組合員のみなさんに届けられます。
交流田の見学後、参加者には今回のツアーを振り返ってもらい、『お米で超えてく宣言』を発表していただきました。お米の産地に消費者として何ができるか、書いてもらいました。
宮沢賢治記念館・童話村見学
交流田の見学の後は、宮沢賢治記念館と童話村を見学しました。現地ガイドのていねいでわかりやすい説明や「セロ弾きのゴーシュ」の紙芝居を通して、宮沢賢治の生い立ちや作品の裏側などを学ぶことができました。
雪中の宮沢賢治巡り
作家として有名な宮沢賢治ですが、実は農業にも関心がありました。当時の農民へ深い理解を示し、自身の科学の知識を生かして肥料設計や稲作指導も行っていました。人と自然の共存を目指す宮沢賢治の考え方やイーハトーブのモデルでもある花巻市東和町の空気と人に触れ、産地への理解が深まった2日間となりました。
来年の産地交流もお楽しみに!