パルシステム神奈川のイベントレポートをご案内します。

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~小田原でみかんの収穫体験交流~「2024柑謝祭」を開催しました

10月26日、小田原市早川でみかんの収穫体験イベント「柑謝祭」を開催し、組合員15家族38名が参加しました。(有)ジョイファーム小田原の生産者や事務局はじめパルシステムの役職員も参加。小田原市長もあいさつにお越しいただき、みかん畑で交流を深めました。

  

(有)ジョイファーム小田原の農作物を知って食べて「ありがとう」

(有)ジョイファーム小田原は、みかんをはじめ柑橘類・キウイフルーツ・ブルーベリー・玉ねぎ・梅・菜花を生産しており、梅干しやジャム・緑みかんシロップなど加工品も人気の産地です。当組合と(有)ジョイファーム小田原、パルシステム連合会の3者で設立した「小田原食と緑の交流推進協議会」では、小田原地域の活性化や地産地消を目的に、生産者・消費者の相互理解を深める交流事業に力を入れています。

柑謝祭は、(有)ジョイファーム小田原の商品をパルシステムを通じて購入している組合員への感謝の意を込めた企画で、交流を通じて「食べる人と環境にやさしい農業」を推進する産地の取り組みを知ってもらうために開催しています。悪天候やコロナ禍で中止になった年もありましたが、今回で8回目の開催を迎えることができました。

開会式のあいさつでは、(有)ジョイファーム小田原の鳥居社長より「異常気象が続いていて、日本の農業も大変厳しい状況を迎えています。10年後も20年後も農業が続くよう、こうした交流から小田原の状況を見ていただいて、エコ・チャレンジでつくったみかんを楽しんでいってください」とお話がありました。

(有)ジョイファーム小田原  鳥居社長(左)よりあいさつ

みかん畑を背景にチームで記念撮影

みかん畑までの道のりでも交流

組合員1~2家族と生産者、パルシステムのスタッフが1グループとなり、グループごとに坂の上にあるみかん畑まで歩きました。途中、地元やみかんにちなんだクイズがあり、生産者の出題に熱く答える参加者の姿がありました。また相模湾を一望できる撮影スポットで写真を撮ったり、『緑(あお)みかんシロップ』でつくったジュースが飲めるスポットが用意されていたり、生産者からみかん栽培のご苦労や工夫を聞いたりと楽しみながらみかん畑まで歩くことができました。

(有)ジョイファーム小田原のみかんは、パルシステムのエコ・チャレンジ基準で栽培されており、化学合成肥料や除草剤は使用せず、生産者が草を刈り、農薬もできる限り使用しない安全安心な栽培を行っています。地球温暖化の影響で、今まで小田原では見なかった「ミカンナガタマムシ」の被害が出ていますが、農薬に頼らず、樹勢(枝葉や幹、根の伸長が順調な状態)をよくする工夫をしていることなどをお話しいただきました。

3択クイズで小田原やみかんについて理解が深まります

生産者の案内で道を歩きます。撮影スポットからは相模湾が一望

みかん畑で収穫! 糖度対決に皮投げ体験も!

ひとりに一袋お持ち帰り用の袋をもらい、収穫用のはさみを借りて、いよいよ待ちに待った収穫です!
生産者からおいしいみかんの見分け方や切り方を教わり、味見をしながら収穫しました。そして、1家族で一番あまいと思うみかんを選び、糖度計を使って図ってみたり、生産者にコツを聞きながら、試食したみかんの皮を投げて、どこまで飛ぶか競ったり、地元ならではの遊びを楽しみました。

小田原市長があいさつに見え「小田原市でも農業者の高齢化や、新たな担い手不足により、残念ながら耕作放棄地が広がっています。このような農地を守るためには、みなさまが買って、そして食べていただくことが大切ですので、今後も安心な小田原産の農産物をよろしくお願いします」とあいさつがありました。

閉会式では、パルシステム神奈川の藤田理事長より「食べる人(組合員)を思ってジョイファーム小田原は作っています。作っている人(生産者)を思って食べましょう。農薬に頼らず手間ひまかけて作ってくださっている産地を思い出して食べてください。おいしく食べて応援しましょう。」と呼びかけがありました。参加者も生産者も感謝し合いながら交流することができた一日となりました。

生産者から収穫の仕方を教わります

どれがあまいかな?

これぞと思うみかんを使って糖度測定!

みかんの皮投げ歴〇十年の生産者がコツを伝授

小田原市長もお見えになり、ごあいさついただきました

閉会式での理事長あいさつ

生産者との交流をとおして、ふだん商品カタログに載っている商品の生産者や産地、収穫からおうちに届くまで理解できる内容となりました。

参加者からの感想(一部抜粋)

  

  • おいしいみかんの見分け方など、いろいろな知識も役立ちました。ふだん購入しているみかんを作っている方々にお会いできて、これから食べるときにはみなさんのお顔が浮かんで、より感謝していただけると思います。子どもも大喜びでした。
  • 手間ひまかけて育てたおいしい果物を食卓で食べられるのはみなさんのおかげです。地産地消でこれからもお買い物したいと思います。
  • 急な斜面でのみかん収穫は、さぞ大変だろうと思いました。これからは、生産者の方のお顔を思い浮かべながら、感謝しつつ、みかんや梅干し、緑みかんシロップをいただきます。ありがとうございました!
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