「産直たまごの産地を見学♪」を開催しました
9月7日、神奈川県愛甲郡愛川町にある神奈川中央養鶏農業協同組合にて開催し、組合員と役職員を合わせて29名が参加しました。
神奈川中央養鶏農業協同組合は、『産直たまご』と『産直こめたまご』の産地です。1日に14万個の卵をパルシステムに出荷しています。また、「パルシステムでんき」の発電産地でもあり、地産地消や環境問題にも積極的に取り組んでいます。
当日は、ふだん入ることができない卵のパック工場や、パルシステム向けに親鶏を飼育している開放鶏舎などの見学、生産者との交流会を行いました。
ただいま鶏舎とライブ中継中!
農場見学
養鶏場では、親鶏をさまざまな病気から守るため、鶏舎内や鶏舎の周辺への出入りは制限しており、鶏舎内の様子を直に見学するができないため、見学を始める前に、生産者の谷さんが、鶏舎内の様子をカメラで映し、ライブ中継してくださいました。
中継では親鶏がエサを食べ、水を飲む姿や、産んだ卵がベルトコンベアで運ばれる様子などを見ることができました。
農場見学は、一般の人も立ち入ることができる道路から、生産者の鈴木さんに鶏舎を案内していただきました。
ウインドウレス鶏舎は窓がなく環境管理をコンピューターで制御しているため、常にベストなコンディションを保てるそうですが、パルシステム向けの開放鶏舎は太陽の光と自然な風が入り、鶏にストレスを与えない環境で飼育できるそうです。しかし、鶏は暑さに弱く35℃を超えると体調を崩してしまうため、鶏舎内の温度が設定温度を超えると、ミストを散布して鶏舎内の温度を下げているとのことです。クーラーを設置すると莫大な費用がかかり卵の価格に反映してしまうため、コストを抑えるため工夫をされていることがわかりました。
鶏舎の親鶏み~つけた!
「こっこのお家」の親鶏は自由に動きまわっています
GPセンター(卵のパック工場)見学
農場で産まれた卵はすぐに敷地内にあるGPセンターへ運ばれ、洗浄・サイズ分け・パック詰めがされ、出荷されていました。卵をお湯で洗浄する洗卵やヒビ・汚れの選別をする検卵、サイズ別・内容量別に包装するパッキングなど徹底した安全管理のもとにオートメーション化されていること、途中で割れてしまった卵は加工品や化粧品などに使用するなど、無駄なく利用されていることも知ることができました。
GPセンター内の説明をうけながら見学
生産者との交流会
コロナ禍で中止していた生産者との交流会も再開し、生産者のみなさんと軽食をとりながら、鶏の飼育についての想いやおいしい卵の食べ方などの話で盛り上がり、安全・安心への取り組みについての理解が深まる貴重な時間となりました。
生産者といっしょにいただきます♪
丹沢連峰をバックにハイポーズ!
参加者からは、
・自分や家族が毎週4パック食べている卵の生産過程やニワトリ達を見ることや知ることができて満足しました。
・生き物相手のお仕事で休みなく、環境変化やウイルスに対しても神経を使わなければならない、過酷な日々ですね。価格で選んでおりましたが、毎回はむずかしいですが、パルシステムの卵を買ってみようと思っています。がんばってください!!
・生産者の方々が暑さ対策を試行錯誤なさっているから、私たちは毎週当たり前のように注文したら届けていただいていたんだなぁと思うと、感謝の気持ちでいっぱいです。
・生産者さんがお仕事を大切に愛情をもっていることが伝わりました。
などの感想が寄せられました。
神奈川中央養鶏農業協同組合には、平飼いで飼育している親鶏の様子を間近で観察することができる「こっこのお家」や、卵やスイーツなどの直売所「卵菓屋(らんかや)」もあります。近くへお越しの際は、ぜひ立ち寄ってみてください。