パルシステム神奈川のイベントレポートをご案内します。

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【3R講演会】マシンガンズ滝沢の「このごみは収集できません」を開催しました

8月19日、芸歴26年のお笑いコンビ「マシンガンズ」の滝沢秀一さんを講師に迎えた講演会に、組合員、理事、職員など合わせて166名が参加しました。

講師の滝沢さんは2012年のお子さんの誕生をきっかけに、お笑い芸人のお仕事を続けながらごみ収集会社に就職。ごみ清掃員としての体験や気づきを著書やSNSなどで広く発信され、講演も多数開催されています。

この講演会は新横浜のスペース・オルタでの会場参加とYouTubeライブのハイブリットで開催。パルシステム神奈川の組合員だけでなく、東京や埼玉などの会員生協やパルシステム連合会からも参加していただきました。

滝沢さんをお招きするのは昨年のオンラインイベントに続いて2回目ですが、会場には夏休みということもありご家族で参加してくださる方も。滝沢さんの面白くてためになるごみトーク、時折はさまれる滝沢さんからの問いかけとツッコミに会場は笑いにつつまれ、あっという間の90分でした。

滝沢秀一さん

ごみ収集の現場から~私たちにできること

講演では、清掃員として実際に経験したごみ集積所の実情や、資源として出されたペットボトルや古紙がどのようにリサイクルされるかを漫画や写真を交えお話ししてくださいました。きちんと分別をしなかったために清掃員に危険が及んだり、よかれと思ってやっていた分別が実は違っていたりすることも。日本ではごみを燃やして処分することが多いですが、燃やした後の灰の置き場所である最終処分場にも寿命があります。ごみは「家から出してしまえば終わり」ではなく、ごみを出すとき、分別するとき、さらにはその物を買うときから「不要になったときのことを考える・その先を想像する」ことが、ごみを減らすことにつながることをわかりやすく教えていただきました。

滝沢さんのお宅では生ごみを黒土コンポストで処理していることや、パルシステムのリユース・リサイクルの取り組みの紹介もしていただきました。また、お米や野菜などさまざまな食品が、ごみ集積場に捨てられている現状を滝沢さんが語られた際には会場からもおどろきの声が。本当に必要か考えること、生産者に思いをはせること、フードバンク・フードドライブを活用することなど、私たちにできることのヒントをたくさんいただきました。

滝沢さんの黒土コンポスト

「商品が届いたときに戻せばいいんですよ!」

これからは3Rリスペクトを加えた4R

講演後の質問コーナーでは、滝沢さんにさまざまな質問にお答えいただきました。「汚れたプラスチックごみはどのくらいきれいにすればいいの?」という質問には、「リビングにおけるレベルまできれいにしてもらえるとありがたい」という回答が。また「ごみ屋敷・汚部屋に住む人にはどのように声がけをしたらいいと思いますか?」という質問には、「どこか1カ所でいいからきれいにしてみる」など、滝沢さんの回答に会場も納得の様子でした。

これからは3R(リデュース・リユース・リサイクル)に、「ごみかどうかは人の心が決める、リスペクトの気持ちを持つ」という4つ目のRを加えた「4R」を意識しましょうという滝沢さんのことばに、参加者はそれぞれが「自分にできることをやってみよう!と背中を押していただけるような講演会となりました。

講演の最後に紹介があったように、滝沢さんはX(旧Twitter)などでごみやごみ問題について情報発信しています。また、オンラインコミュニティ「滝沢ごみクラブ」も運営されていますので、興味がある方はぜひ検索してみてはいかがでしょうか。

滝沢ごみクラブのチラシはこちら

 

滝沢さんと会場参加のみなさん

参加者の声

  • 以前から3Rごみ減量の話や滝沢さんの本も読んだことがあるのですが、今日の講演でなぜそうなるかということ、問題点についてさらに深く知ることができ、さっそく家族にも伝えました。まわりの友だちにも伝えたいと思います。
  • お話もおもくて分かりやすく、写真も衝撃を受けるものが多く、いい意味でショックを受けました。そのなかでも「資源ごみ」という言葉はないんです! がとても印象的でした。生まれ変わる姿を想像する、捨てるときのことを考えて物を買う、無料だからなんとなくもらうのをやめるだけでも、ごみの量は減らせると気づかされました。たくさんの人に聞いて欲しいと思いました。

みんなで“もっといい明日へ超えてく”環境活動

パルシステムでは持続可能な循環型社会をめざしてリユース・リサイクル対象品の容器・包装を毎週回収するなどさまざまな取り組みを行っています。また、パルシステム神奈川では昨年、よりよい地球環境を次世代に引き継ぐために「みんなで“もっといい明日へ超えてく”環境活動」をつくりました。環境活動って何をすればいいの? と思うかもしれません。“パルシステム”や“くらし”のなかで実践できることがあります。むずかしく考えずに、まずは身近なことから始めてみませんか? 楽しく取り組み、みんなでよりよい未来をつないでいきましょう!

「みんなで“もっといい明日へ超えてく”環境活動」パンフレットはこちら