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  • 平和 国際活動

2024オンライン「子ども平和会議」が開催されました

8月4日、日本生活協同組合連合会主催・2024ピースアクションinヒロシマ・ナガサキ オンライン「子ども平和会議」がオンラインと会場のハイブリッド形式で開催されました。日本中の小学3年生~高校3年生が平和について学び、「争いごとをなくすために私たちにできること」をテーマにグループトーク交流を行い、当組合からはオンラインで3名のお子さんが参加しました。

  

学習講演は、広島原爆投下後に「黒い雨被爆者」が切り捨てられてきた戦後を記録した初のノンフィクション『「黒い雨」訴訟』の著者である小山美砂さんから「どうして戦争について学ぶのだろう?」をテーマにお話がありました。
小山さんは、大学生時代に被爆者の方の証言を聞き、新聞記者時代は広島で原爆の取材をとおして「平和を作りたい」と思ったことがきっかけで、現在はフリージャーナリストとして活動されているそうです。以下、小山さんの講演より一部ご紹介します。

記者/ジャーナリストの仕事とは?

世界や日本で大変なことが起きていたら現場に行って取材することです。仕事で最も大切なのは「権力の監視」です。昔、新聞記者は戦争に協力してしまいましたが「二度と戦争をさせない」ために活動しなくてはいけないのです。

  

小山さんが取材をとおして知った「黒い雨」

雨なのに吸収されず土の上をぽろぽろと転がり、川も黒く染まり、魚が浮いていました。雨を浴びた人は、下痢・発熱、脱毛がおこり、腫瘍ができ体調を崩し、やがて差別を受けるようになり、通学も困難、寝たきりの日々を過ごすようになってしまいます。「黒い雨」は多くの人に『いのち・くらし・こころ』の被害を与えました。

  

被爆証言の意味

被爆者の方が証言することは、とてもつらく大変なことです。それでも体験を語ってくれるのは『未来を生きる私たちのため』なのです。被爆者の方たちは今も後遺症に苦しみ、核兵器は現在1万2,000発以上あります。日本に原爆投下されたのは79年前でも、核兵器の被害と脅威は現在進行形です。『戦争がもたらしているもの』は昔ばなしではありません。みなさん、戦争について学び、いっしょに平和を作っていきましょう。

多くの参加者が交流しました

講演後は「戦争や核兵器などの争いごとをなくすため私たちにできること」をテーマにグループ交流が行われ、各グループの代表から全体発表がありました。

  • 戦争被爆国としての正しい知識を身につけ、その知識を周囲に伝え、被爆者の思いを引き継ぐことで 争いごとがなくなっていくと考えた。
  • 平和のためのアクションを起こし、色々な立場の人の意見を聞き、自身も発言することで理解し合う。
  • 核の抑止力による平和は見せかけのもの、国同士の信頼関係を気づくことが大事。
  • 話し合いを通じて、多くの市民が身近な人との付き合いを大切にして関係を築いて行くことが 平和につながっていく。
  • 参加者からの発表では、人と人・国と国が対話し理解し合い、認め合う行動が争いごとをなくし、平和を作ることにつながるといった内容の意見が多く出されました。

    若い世代の人たちが、戦争や核兵器被害について学び、平和を作る希望に向けて広くつながる機会となりました。