パルシステム神奈川のイベントレポートをご案内します。

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「プロに学ぶ! おさかな探検」を開催しました

8月3日、新横浜本部にて、『あじひらき』などでおなじみの海の産直産地「シーボーン昭徳」のほか、全国漁業協同組合連合会の方もお招きし、「プロに学ぶ! おさかな探検」を開催。組合員14家族30名が魚にまつわる話を聞いたり、実演をとおして、魚のさばき方やおいしく食べる調理法を教わりました。

当組合は「つくる人」と「たべる人」が直接交流できることを大切にし、組合員が直接産地に赴く「産地交流イベント」や生産者が組合員に向けた「商品学習会」を開催しています。生産者はこだわりや工夫、苦労を伝え、組合員はお気に入りの商品の背景などを知る機会として相互理解が深められています。

日本の水産業を守り、応援していくアクション「お魚食べよう」

2024年度からパルシステムで推進している「お魚食べよう」。日本人の魚を食べる量が減ってきている今、魚を食べて水産業を応援していくアクションを呼びかけています。夏休み中の開催となった今回は、小学生とその保護者を対象に、シーボーン昭徳の魚に対するこだわりや思いをとおして、ふだん見ることができない漁やセリ、魚の加工場の様子を知るとともに、水産業の現状も学びながら、食卓で手軽に魚料理を楽しんでもらいたいとの思いで開催しました。

日本の魚食文化を支えてきた水産関係者の思い

まずは、YouTube動画「繋がる思い 届ける安心~昭徳の産直九州産天日干しあじひらき~」や資料を見ながら、シーボーン昭徳で営業をされている西木さんから、魚のことや、ひと月の約25日を洋上で過ごす遠洋巻き網漁の船に同乗したときの話などを、九州弁を交えながら面白おかしく語ってくださいました。
「魚はなによりも鮮度が大事。でもおいしいだけではだめで、安全安心でないといけない」そういう強い信念をもって、日々、魚を追い求めている様子が動画やお話のなかからうかがえました。

セリで被る帽子姿で登場! シーボーン昭徳の西木さん

シーボーン昭徳の舞台裏を動画で紹介

漁業についての資料を見ながら学びました

プロが魚のさばき方を実演!

続いて、西木さんが参加者の前でアジ、サバ、サワラをさばく様子を披露。途中、子どもたちに魚の内臓を見せたり、サバに付く寄生虫の話をしながら、なめらかな手つきで次々に魚をさばいていきます。子どもたちはその様子に興味津々。感想を聞くと「初めて見た」「簡単そうにさばいているけど、結構むずかしそう」などといった声が。同席されたおとなの方からは「さばきぶりが感動的でした」「プロにお任せした方がよさそうですね」といった感想が聞かれました。
「ぜひ、ご家庭でも魚をさばくことに挑戦してみてください。包丁などの道具を売っているところもぜひ覗いてみて」とは、さばき終えた西木さんから。これを機に挑戦してみてはいかがでしょうか。

西木さんの手元を食い入るように見つめる子どもたち

順番待ちの参加者にも手元が見られるように投影

プロのさばきぶりはさすがです!

魚のプロに聞く! 疑問&レシピ

質問タイムは子どもたちからだけでなく、「解凍後すぐにその日のうちに調理できなくなったときはどうしたらいい?」などといった疑問をもつおとなの方からも積極的に手が挙がりました。このほか、アジをフライパンでおいしく焼くコツやおいしい食べ方、「こんな食べ方もいいね」と思えるようなレシピを西木さんが参加者のみなさんに伝授。明日からの魚料理がワンランクアップしそうな話を聞くことができました。

お待ちかねの試食タイム

ちょうどお腹が空いてきた頃に試食時間となりました。メニューは、アジ・サバの干物、サワラのジェノベーゼソースのせの3種の魚料理と、「ササニシキ」で握ったおにぎりに、人気の『「キャロっとさん」にんじんくだものジュース』。魚に関するクイズの動画を見ながら味わいました。なかには魚が苦手な子どもも参加していましたが、西木さんのお話や実演を間近で見て「食べてみる」と言い、一生懸命食べている姿も。「お魚苦手の壁を超えられたことに感動しています」と保護者の方がうれしそうに話してくださったのが印象的でした。

最後に西木さんから。
「みなさん、きれいに食べてくれてうれしいです! 魚は日本人のからだに合います。だからごはんとお魚を食べる機会を増やしてくださいね! これからも、本日のように組合員のみなさんと顔を合わせ、このような関係を続けていきたいです」との言葉を残し、おさかな探検の時間は幕を閉じました。

プロがこだわって選んだ魚を堪能

子どもたちも上手に骨をよけながら食べていました!

みんなでおいしく食べられたね☆

魚を食べる人が少なくなると、漁をする人も少なくなります。漁をする人が少なくなるとその方たちが住む集落も小さくなり、やがては地域が衰退してしまいます。当組合は、食べることで間接的に地域を豊かにできるこの「お魚食べよう」の取り組みを、これからも推進していきます。

参加者の感想

  • 実際に見れたり、ふだんの大変さを知ることができて、大変勉強になりました。今度お魚を注文したいと思います。
  • 目の前の物がどのようにして届くのか。大切だけどなかなか想像しにくいので、今日のように映像や講話でわかりやすく教えていただける内容がありがたかったです。
  • 商品やカタログで目に覚えのある生産者の方から直接お話を聞かせていただける機会は貴重なので、今後もさまざまな産地のお話を聞かせていただきたいです。
  • 私が興味津々で子どもを連れて行った形での参加でしたが、結果的に子どもも大満足でした!堅苦しくない学習会で、参加しやすかったです。夏休み中の親子参加企画、うれしかったです!