「JA新みやぎで米作り体験(初夏)」を開催しました
6月15日~16日の2日間にわたり、宮城県の米産地 JA新みやぎにて「JA新みやぎで米作り体験(初夏)」を開催し、組合員8家族17名、役職員含め20名が参加しました。
当組合とJA新みやぎとは、年間を通して農作業体験をはじめ、さまざまな交流を行っています。交流開始から27年目を迎える今年度、2回目となる今回は有機栽培米の田んぼの草取り体験、生きもの観察、地域の見学などを通じて、化学合成農薬・化学肥料を極力減らし環境にやさしい農業に取り組んでいる産地について、理解を深める交流を行いました。
有機栽培米の田んぼで体験
1日目は、パルシステム商品のパンにも使用されているJA新みやぎの小麦「夏小金(なつこがね)」の畑の見学からスタートしました。お米の生産者でもある砂金(いさご)さんの小麦畑は一面黄金色に色づいていて、収穫間近のふっくらとした実がついていました。小麦の殻を割って中身を見せていただきながら、栽培について教わったあとは、有機栽培米 生産者須田さんの田んぼに移動して、今回の目玉となる田んぼの体験を行いました。
春の交流会同様、まずは大崎市職員の鈴木さんに教えていただきながら、田んぼに入り生きものを捕まえて観察しました。カイエビやイトミミズ、赤とんぼのヤゴ、まだ手足が出きらず、しっぽが残っているおたまじゃくし(カエル)を何匹もみることができました。おたまじゃくしの口は「おちょぼ口」で、カエルになると口が裂けて大きな口になっていくことや、赤とんぼのヤゴがいるかどうかで農薬の使用有無がわかること、ザリガニは特定外来生物のため一度飼ったら放したりせず最後まで飼わなければいけないことなどを教わりました。
また、事前に捕まえておいてくださったカブトエビも見せていただき、有機栽培米の田んぼの豊かな生態系を知る機会となりました。
一面に広がる黄金色の小麦畑
田んぼでの生きもの観察
足が生え始めたおたまじゃく
たくさんのカブトエビ
田んぼの体験では恒例の、手づくりの塩むすびやきゅうりの一本漬け、さらに、いちごババロアをおやつにいただいた後は、再び田んぼに入り、田んぼの草取りをしました。
オモダカ、ホタルイが多く生えているとのことで、稲との見分け方を教わりながら、生産者といっしょに雑草を抜いていきました。大人数でも広大な田んぼではなかなか作業は進まず、途中「腰が痛い」との生産者の叫びから、(強力助っ人)草刈り機も投入! 1時間ほどの作業でたくさんの雑草を取った充実感と同時に草取り作業の大変さも体感しました。
田んぼの体験終了後、宿泊先のロマン館併設の温泉を楽しみ、夕食交流会では、生産者との会話や、仙台牛や地酒に舌鼓を打ち、1日目は終了しました。
おやつはササニシキのおむすび
生産者といっしょに草取り
どっちが稲かな(右が稲で左が雑草)
(強力助っ人)草刈り機を導入!
みんなで取った雑草
産金始まりの地とされる涌谷町
2日目は、はじめに、涌谷町にある箟峯寺(こんぽうじ)を訪れました。箟峯寺は、農業にゆかりの深い寺で、現在でも農作物の作柄を占う神事なども行われています。樹齢900年を超える杉にパワーを感じながら、JA新みやぎ職員 木村さんに地域の歴史などを教わり、木々の間から見える自然豊かな農村景観を楽しみました。
箟峯寺見学
箟峯寺から見えるJA新みやぎ管内
その後、日本初の産金地と言われる涌谷町にある「わくや天平ろまん館」で砂金採りを体験し、美里町にある菜園レストラン「野の風」で、郷土料理のしそ巻きづくりと昼食を楽しんで、生きものを育む農業や生産者の温かさに触れた2日間の体験は終了しました。
わくや天平ろまん館での砂金採り体験
郷土料理のしそ巻き作り
参加者からは、
- 今回の体験で生産者やJAの皆様の顔が見えて、宮城のお米を身近に感じるようになりました。
- 工夫や手間を重ねて生産して私たちの食卓を楽しませて下さり、ありがとうございます。
- できるだけ国産の食材を購入します!自給率向上を目指します!
- パルシステムでお米を買います!
などの声が聞かれました。
次回は、10月に田んぼでの稲刈り体験を行います。7月中旬より募集開始予定ですのでお楽しみに!