「多摩川河口干潟観察会」開催しました
6月8日、川崎市川崎区多摩川の干潟で「多摩川河口干潟観察会」を開催し、組合員12組(31名)が参加しました。天気に恵まれ、鳥のさえずりが聞こえるなか、子どももおとなも夢中になって干潟にすんでいる生きものをさがしました。
多摩川の干潟に適応した生きもの
干潟観察を行った殿町第2公園付近の干潟は、対岸には京浜急行と東京モノレールの天空橋駅があり、下流には羽田空港があり、飛行機が近くを飛行しています。周辺の景色は都会ですが、足元の多摩川の干潟は水と泥で自然そのもの。どんな生きものと出合えるか、みんなワクワク。まずは財団法人日本自然保護協会の自然観察指導員で当組合の職員から多摩川についての話がありました。多摩川の水源は山梨で、138㎞にもなるそう。海水と淡水がまじりあった汽水で、その環境に合った生きものについては観察でのお楽しみ。毒をもつアカクラゲなどの危険生物がいるなど注意事項を聞いて、干潟観察会がスタート♪
毒をもつアカクラゲに要注意
肉食と草食のカニがいるよ
ミズクラゲはどんな感触なのかな?
じっとしている足元からカニがひょっこり
最初はこわかったけどひとりで捕まえた!
羽田空港が見えます
ヤマトオサガニなどカニがたくさん
観察後はみんなが捕まえたカニや貝などを集め、その名前や生態、またカニの口とおしりの場所など、誰かに教えたくなることも教えてもらいました。また目の前の多摩川をみながら高度成長期の頃の写真を見比べました。子どもたちから、「汚いね」「今は昔よりキレイになったね」など声がありました。以前は合成洗剤などで汚染されていたこと、その後の取り組みによってさまざまな生きものがすむきれいな多摩川がよみがえったという説明を聞き、環境保全の大切さを学びました。
殻が薄いソトオリガイが捕れました!
オスかな?メスかな?
カニのポーズでパシャリ
この観察会は、1995年に当組合の前身のひとつ、生活協同組合ゆいの環境課題企画「多摩川カニとり遊び」としてスタートしました。その後、呼び名をあらためながらも、今では数少なくなった干潟で生きものにふれ、自然環境の大切さを知ることのできる取り組みとして、毎年多くの組合員家族から親しまれています。パルシステム神奈川は今後も次世代につなげていく取り組みを行ってまいります。