パルシステム神奈川のイベントレポートをご案内します。

  • 食と農 産地交流

「JAいわて花巻 産地の文化を体験」を開催しました

12月9日~10日の2日間にわたり、岩手県の米産地JAいわて花巻にて「JAいわて花巻 産地の文化を体験」を開催し、9家族19名の組合員が参加しました。

当組合と岩手県のJAいわて花巻は、花巻食と農の推進協議会を設立し、長年交流を続けています。今年は5月に「田植え体験」、6月に「生きもの観察・草取り体験」、10月に「稲刈り体験」を開催しました。今回は、しめ縄作り体験などをとおして米産地の文化を学びました。この交流は生産者との顔の見える関係を通じて、組合員にとっては生産者のお米作りの思いを知る場、生産者にとっては消費者である組合員の声を直接聞くことができる場となっています。今回の交流もお互いに理解を深めていく貴重な機会となりました。

お米の貯蔵施設見学

1日目は、お米の貯蔵施設の見学からはじまりました。一定の温度と湿度で保たれているお米の倉庫では、銘柄や等級別に分けられたお米が、フォークリフトによって高く積み上げられていました。お米の等級検査も見せてもらい、どのように検査をして等級が分けられているのかを知ることができました。

貯蔵施設見学の様子

お米の等級検査

しめ縄作り体験

倉庫見学の後は、しめ縄作り体験をしました。
刈り取った後の稲わらは、ほうきやたわしなどの日用品になるだけでなく、お正月のしめ縄として活用できることを学び、「稲は捨てるところがない」と生産者より教えていただきました。しめ縄作りは思った以上にむずかしく、大変な作業でしたが生産者に教えてもらいながらオリジナルの正月飾りができました。

しめ縄作り体験

オリジナル正月飾り完成!

交流田の見学

2日目は交流田の見学をしました。
この田んぼは、生産者と組合員が協力し、交流を重ねてきた交流田と呼ばれています。
生産者から鹿やイノシシなどの獣害被害や環境の変化による稲への影響など、多くのことをうかがい、参加者は化学合成農薬・化学肥料の使用を減らし、環境に配慮した農業に取り組んでいる花巻市東和町への理解を深めることができました。また、この交流で学んだことをもとに、消費者として何ができるかをまとめて発表しました(お米で超えてく宣言)。

交流田を見学し、多くの話を聞きました

お米で超えてく宣言

宮沢賢治記念館・童話村見学

交流田の見学のあとは「宮沢賢治記念館」と「宮沢賢治童話村」を訪れました。現地のガイドさんの案内のもと、賢治の生い立ちや作品の裏側などの説明を受けながら見学しました。昼食では賢治の愛した「天ぷらそばとサイダー」をいただきました。花巻は宮沢賢治が思い描くイーハトーブのモデルであり、花巻市東和町の魅力が詰まった2日間になりました。
JAいわて花巻の生産者、花巻市東和町のみなさん、本当にありがとうございました。

宮沢賢治童話村を見学

天ぷらそばとサイダー

参加者アンケートより(一部抜粋)

    産地へのメッセージ

  • 生産者さんの声を生で聞く機会をいただけて大変勉強になりました。また交流機会の企画を気にしながらパルシステムの商品を購入していきたいと思います。
  • 大変な労力をかけて美味しいお米を作ってくださりありがとうございます。子供にもその一部を見学させることができ大変貴重な経験となりました。
  • 家族旅行では体験できない生産者や地元の方との交流、美味しいお料理、米貯蔵庫の見学など体験させていただき、とてもいい経験でした。