「えりも浜の母さん料理教室」を開催しました

11月17日、センター北駅前「クッキングサロンハマッ子」にて、北海道えりもの女性生産者と交流する場としての料理教室「えりも浜の母さん料理教室」を開催しました。組合員13名とスタッフあわせて27名が参加しました。

いつも大好評の「えりも浜の母さん料理教室」。新型コロナの影響で企画を見送っていましたが、「ぱるっと（※）」限定企画として4年ぶりに開催することができました。　　　　

商品カタログでもおなじみの『北海道えりも産　日高昆布』など、北海道の食材をふんだんに使って行った「えりも浜の母さん料理教室」。開催にあたっては北海道主部の最南端、襟裳岬があるえりも町から、はるばるJFえりも漁業協同組合女性部を含む4名の方にお越しいただきました。

（※）「ぱるっと」とは、個々のライフスタイルにあったかかわり方で、気軽に参加できる組合員活動です。ラインアカウント「ぱるっと」に登録すると、関心のある活動について、参加、学びの機会（企画参加など）の情報が届き、自分のペースで活動や学びを深めていくことができます。

まずは北海道の昆布について知ろう

調理に先立って行われた学習会「北海道昆布講座」では、YouTube動画～昆布で生きる～『北海道えりも産日高昆布』を視聴しました。えりも岬周辺の海で磯の岩に生えている昆布を船上から1本ずつ引き抜く「採り昆布」の様子から小石を敷き詰めた干場（かんば）に1枚ずつ広げた天日干しの様子、自然に感謝しながら天然100％の昆布をていねいに加工している生産者の思いについて学びました。

そのあと、株式会社ぎょれん北光　松山さんより昆布の歴史、北海道の漁業、水産物の動向、昆布の種類・用途について詳しく説明をうけました。昆布は全国の約1/4が北海道で水揚げされている水産物。ホタテに次いで水揚げ量が多く、北海道の重要な産業になっているそうです。昆布のなかでも日高昆布は出汁によし、食べてもよしの万能昆布と言われているそうです。

JFえりも漁業協同組合　専務理事　住野谷さんから、「今でこそ緑が生い茂る山々が広がっているえりもも、伐採が繰り返され、昭和の初期には草も生えず、砂漠化し、魚も昆布もとれなくなりました。住民や漁師が集まり、『このままではダメだ』と国の力を借りながら、昭和28年から緑化活動に取り組みました。草を生やすことから始め、少しずつ草地が広がり、今年で70周年を迎えますが、近年ようやく豊かな緑がよみがえりました」と海・魚の栄養につながる緑化活動についてお話いただきました。

昆布を食べてみんな元気に！

えりもや昆布について学んだあとは、いよいよ調理開始です。参加者たちはえりも浜の母さんたちのてきぱきとした実演デモを見た後、3チームにわかれ調理を進めました。敷居が高いと思っていた「昆布巻き」も、えりも浜の母さんにコツを聞きながら巻くと簡単だったようで「こんなに簡単ならお正月に作ってみよう！」などと調理をしていました。昆布の話だけでなく「先輩母さん」から教えていただくこともたくさんあったようで、楽しくおしゃべりしながらの調理となりました。素材の生かし方に加えて調理の簡単さにも、昆布を食べてみんなに元気になってもらいたいという、えりも浜の母さんたちの気持ちが存分にこもった料理ができあがりました。

楽しくおいしく交流

待ちに待った食事の時間がやってきました。実際に調理した海の幸をふんだんに使った料理がテーブルに並ぶと、参加者からは「おいしそう！」「早く食べたい！」の声が。えりも浜の母さんやぎょれん北光の方も参加者と同じテーブルにつき、おいしい食事をいただきながら、えりもや昆布のこと、料理のことや家族の健康管理のことなどで会話が盛り上がりました。参加者の方たちは漁師としても活躍しているお母さんたちのパワフルさに元気をもらい、貴重な時間となった様子が伺えました。

当組合では今後も、組合員のみなさんが生産者の方と顔の見える関係を築いていけるよう、交流活動に取り組んでまいります。

参加者アンケート