みんなで支える「子ども・子育て最前線」講演会を開催しました
9月1日、オンラインにて講演会「みんなで支える『子ども・子育て最前線』」を開催し、組合員・役職員含め53名が参加しました。
子どもの孤立や貧困を耳にはするけれど、周りに見かけることがない。本当にそんなにあるのだろうか、という方も多いようです。そのようななかで「こども家庭庁」が発足。今、日本の子どもや若者をとりまく状況はどのようになっているのでしょうか。そこで今回の講演会ではこども家庭庁参与の辻由起子氏を講師に迎え「こども家庭庁と子ども・若者の現状、支援できること」について学びました。
テンポよく軽快に話す辻氏
子育ては見て学ぶもの
「人は見て学ぶ機会が必要です。親が孤立し不安な状態では、子育ても安心してできません」
辻氏は孤独だった自身の出産、子育てと若い母親たちとの関わりから、孤立する母親への支援の必要性を語られました。例にあげた調査では、孤独を感じたり親としての自信がもてないと感じたりする母親の多さが浮き彫りになりました。
若者の現状と「こども家庭庁」の発足
次に大臣など「こども家庭庁」にかかわる方たちと辻氏が行っている「子どもたちの声を聴く活動」のエピソードを交え「こども家庭庁」が大切にしていることを説明。注目すべき点として、これまでなら法律にのっとり年齢(18歳など)で区切ってきたところを「こども家庭庁」は“心身の発達の過程にある者”とし、子ども及び子どものある家庭を対象としていることを紹介されました。
人と人がつながる
また、親を頼ることができない若者の現状や、がんばっても貧困から抜け出せない社会の仕組み、経済が変化してもかわらない制度などについて話されました。関わってきた「子どもたちの声」に涙を流した参加者もおられました。辻氏は「なかよしの他人、苦しい時に話せる風土や関係性をつくることが大切」と語りました。
講演会当日も、直前まで「若者のSOS」に支援仲間とタッグを組んで対応していた辻氏。質疑で「その原動力は?」との質問に、自身の経験と信頼できるあたたかい人に出会えたことをあげておられました。
そのやさしくもパワフルな行動力と壁をつくらない人柄に、参加者からも「ついて行動していきたい」という声が聞かれた講演会でした。
アンケートから
◇◇本企画はパルシステム共済連「福祉・たすけあい助成金」を使用して開催しています◇◇