「2023ヒロシマ・ナガサキ平和スタディツアー報告会」を実施しました
8月4日から6日の3日間で実施された、神奈川県生活協同組合連合会主催の「ヒロシマ・ナガサキ平和スタディツアー」の参加者が感じたこと、考えたことを発表する報告会「2023ヒロシマ・ナガサキ平和スタディツアー報告会」を8月26日(土)に実施しました。このツアーは、命の尊さと平和の大切さを感じ・考え・伝えていくことを目的としたもので、今年度は4年ぶりのツアーを、初の親子参加型で開催しました。
報告集
参加したお子さんが文章に加え、写真・イラストを駆使し書いてくれた報告書からは、お子さんたちの熱意が伝わってきました。
報告書に書かれたお子さんの言葉には「学校の教科書で見ただけではなにも興味をそそられなかったが、現物を見て戦争や原爆への関心が深まった」という意見や、保護者の方の「虹のステージで出会った学生たちの取り組みには、息子自身も身近な世代として感銘を受けたようです」という一文からは、ツアー参加によってお子さんの意識に変化があったことが伝わってきました。
報告会の様子
報告会
報告会は、同行した事務局スタッフの代表者が各々3日間の行程や交流会を振り返り、その後、お子さん・保護者による発表が続きました。
発表者のなかには、スケッチブック数ページにまとめた力作を使って報告したお子さんもいて、みなさん熱心に聞き入っていました。
「今と同じように(小学校で)授業をしていたのがわかった。それが原爆によって一瞬で消えた。怖くなった」
「資料館を見て、家族や友人が死んでいく様子を想像して怖かった。戦争で原爆を投下してはいけないと思った」
「学童疎開の実施状態は人数が多かったようだ。ひとりで心細かったのではないだろうか」
という発言からは、原爆投下のできごとや当時の子どもたちの状況を、自分事として考えている様子が感じ取れました。
参加者のお子さんによる発表
写真や文章を駆使し、まとめられた報告書
項目ごとにわかりやすくまとめられた感想
現地で学んだこと
「私は戦争反対の気持ちを示します。笑顔でいます。友達、先生にも伝えます」という発言からは、能動的に学ぶ平和学習活動の重要性をしっかりと認識することができました。
また「尾道ラーメンや広島お好み焼きがおいしかった」というお子さんらしい感想もあり会場が笑顔で溢れる場面もありました。
悲惨な被爆の実相などを見たり聞いたりすることが多いツアーですが、学びの合間においしいものを食べることで、広島の魅力を知るきっかけにもなったようです。
保護者の方からは「子どもの考えを聞くことができ、普段と違う時間を過ごすことができました」
という、初の親子ツアーならではの感想をお聞きすることができました。
また、「路面電車が原爆投下より3日以内に動いた」という情報を共有してくださった保護者の方もおり広島の復興の速さに驚かされました。
今回の報告会では、参加者のみなさんが原爆のことや戦争の悲惨さについて、広島の現地で学んだことを心に留めおいていただけたことと思います。
ナガサキ平和スタディツアー(理事の代表派遣)は台風6号の影響で荒天が予想されたため、安全面を考慮し派遣を見送りました。
ヒロシマ・ナガサキ平和スタディツアー事務局では、今回の報告会でいただいたご意見を参考にし次回の運営につなげてまいります。
また、当組合はこれからも「生命の尊厳や生きる権利が守られた、安心してくらせる世界をつくるために行動します」を平和活動の基本に、さまざまな平和学習や講演会などを行っていきます。
上記報告会についてのお問い合わせは、新横浜本部 組織政策課(TEL045-470-4172 月~金・10~17時)宛てにお願いいたします。