「2023原爆と人間展」が開催されました
8月25日から28日、横浜そごう前の新都市プラザにて、神奈川県原爆被災者の会、原水爆禁止神奈川県協議会と神奈川県内の生協が連携して取り組む「2023原爆と人間展」が開催され、約1万人が来場しました。
会場内では神奈川在住の被爆者が当時の体験を描いた絵を展示しました。多くの方が足を止めて、78年前の様子を描いた絵をじっと見つめていました。夏休み期間ということもあり学生も多く、多世代の方たちが当時の様子を克明に伝える絵を鑑賞する貴重な機会となりました。
展示を見つめる多くの来場者
絵の展示だけでなく、当時の様子を声に
今回の原爆と人間展では被爆体験を描いた絵の展示だけでなく、神奈川県在住の被爆者から当時の様子や体験の証言映像も上映し、会場にいる被爆者ご本人に直接質問ができるコーナーもありました。
1日に2回、全6回の証言会でしたが席はあっという間に埋まり、みなさん熱心に耳を傾けていました。
被爆者の方は「当時のことは思い出したくないが、原爆のことを多くの方に知ってもらいたいと思い、引き受けました」と涙ながら語っておられました。また5歳で被爆した方の話を聞いていた同じ年ごろのお子さんは「想像すらできない」と話しながら真剣に聞き入っている様子でした。保護者からは「平和に関して、なかなか学校では時間をかけて教えてくれないので、こういう機会を設けていただきありがとうございます」との声をいただきました。
被爆体験の証言にも多くの方が参加しました
平和についてのクイズにチャレンジ
できるだけ若い世代にも平和・原爆について知ってもらいたいとの思いから、参加するとプレゼントがもらえるクイズもありました。
クイズだけではなく、「こんなときあなたならどうしますか? 」シートも配布され、自分事として考えてもらう機会となりました。
平和についての3つのクイズにこたえる様子
今回の企画をとおして、さまざまな世代に平和や原爆について、まずは知っていただく一歩となったと思われます。
当組合では「生命の尊厳や生きる権利が守られた、安心してくらせる世界をつくるために行動します」を平和活動の基本に、さまざまな平和学習や講演会などを行っています。今後も平和を脅かす戦争・紛争・貧困のない世界をめざし、核兵器兵絶に向けた活動を行っていきます。
当組合機関誌「どりーむぺいじ8月号」で平和についてお話いただいた、
一般社団法人かたわら代表理事 高橋悠太さんもご来場くださいました。