パルシステム神奈川のイベントレポートをご案内します。

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「見て!さわって!楽しく防災力アップ」を開催しました

8月3日、新横浜本部にて防災講座「見て!さわって!楽しく防災力アップ」を開催し、25名が参加しました。

防災を自分ごととして捉え、備えなければと思うものの、何をどう選んでよいのかわからないため準備がすすまない、という声が聞かれます。
そこで今回の防災講座は、一歩すすんだ備えのきっかけになるよう株式会社 丸藤の職員で防災士の冨山氏と鈴木氏を講師に迎え、防災用品を実際に手に取り、確かめられる内容としました(防災用品提供:株式会社丸藤)。

自分の身を守る準備を~防災用品の実物を見てみよう

まず冨山氏は「災害が起きたとき、自分の身は自分で守るのが基本です。自身で対策をたて、避難ルートなど家族と共有しておきましょう」と参加者に呼びかけ、地震直後の行動や豪雨での冠水時の注意点など、「緊急時の備えと対策」について自身の体験を交えて話されました。

「まず命を守る準備を」と呼びかける講師

中央に防災用品を展示した会場

続いて、家庭で用意したい防災用品のお話では、実際にトイレの凝固剤(粉末)に水を入れ、固まる様子を実演。さまざまなグッズを目の前にしながらの説明に、参加者はとても興味をもたれたようでした。
また、「トイレで出たゴミは災害ゴミとして回収する自治体もあれば、普通ゴミとして回収する自治体もあり、自治体ごとに異なるため確認しておく。トイレの水を抜くと悪臭の原因になるので水は抜かない方がよい。トイレにビニールを張るときは、二重にすると交換するビニールが濡れなくてよい」など、気になる点についても紹介されました。

トイレ凝固剤粉末に入れると…

「こんなにしっかり固まり ました」と見せてまわる講師

ラップは食器にかけるだけでなく、ケガや寒さ対策にも有効

自身の防災体験やアイデアをシェア

後半は長期保存のごはんなどの防災食を試食しながら、参加者がこれまでの災害で体験したことや、防災アイデアをグループで共有。
「外出先で避難した際、配られた段ボールに座ったが床からの冷えが大変だった」「防災ノートに防災用品の保管場所や伝言ダイヤルの番号などを記載し家族で共有している」「防災訓練で備蓄倉庫を見る機会があったがとても足りない、自助が大切」など、みなさん話は尽きず、参加者同士の身近なアイデアはとても参考になったようでした。
防災食についても「こんなにおいしくなっていると思わなかった」など、防災食の進化を実感した様子でした。

長期保存の防災食

組合員の防災アイデア・レシピの紹介

この日に先駆けて組合員に募集した「防災アイデア・レシピ」も紹介しました。

<一部抜粋>

・災害時は被災地への電話が集中してつながりにくいので、被災地以外の離れた地域の親戚や知人を連絡先に決め、そこを中継点にする「三角連絡法」で連絡をとる。
・災害時は水の使用が限られていますが、口腔ケアが大事だと聞いたので、「液体はみがき」を常備。少ない水でぶくぶくし、ブラッシングするだけなので便利だと思います。
・マンションで自主防災会を組織し、特にトイレは震度6弱で使用不可となっていることを言い続ける。 
※マンションにより基準が異なると思います。震度6など大きな地震の際は、排水管が破損することもあるため、マンション内で確認をとってから使用しましょう。
・(東日本大震災のときに宮城県にいらした方から)絶対必要だと思ったのは携帯電話をできるだけ長く使えるようにしておくこと。何も情報の無いなかで過ごすのは本当に不安でいっぱいになりました。

~たくさんの体験やアイデア、レシピの投稿をありがとうございました~

アンケートから(一部抜粋)

・カタログだけではわからないので、実物を見られ、ためになるお話が聞けてよかったです。
・講師のお話、グループトークがよかったです。試食もおいしく、購入したくなりました。
・ふだんあまり意識しない防災のことを勉強できた。用意しようと思った。
・展示品を実際にさわることができてよかった。グループトークは身近な話が聞けてよかった。
・質問しやすい感じでとてもよかった。試食した商品もおいしくてびっくりしました。

   

◇◇本企画は一部にパルシステム共済連「福祉・たすけあい助成金」を使用して開催しています◇◇