オンライン石けん学習会「やってみたくなる!石けん洗濯♪」を開催しました
6月1日、東京 小金井でクリーニング店を経営されている茂木孝夫氏を講師に迎えたオンライン学習会に、組合員、理事、職員など合わせて211名が参加しました。
この企画は大好評だった昨年9月開催の学習会「やってみたくなる!カラダにいい石けん洗濯♪」の第2弾として開催し、当組合だけでなく、パルシステム東京、パルシステム静岡をはじめ、パルシステムのすべての会員生協、パルシステム連合会からも参加していただきました。
講師の茂木氏は、約30年前から石けんを使った安全・安心な石けんクリーニングに切り替えられ、石けんを使った洗濯術を伝える講座も多数開催しています。今回も「洗濯のプロに聞きたい!」と、100件を超える事前質問が寄せられました。
(有)白栄舎クリーニング代表 茂木孝夫氏
黄ばみ・シミ汚れ・においを解決
学習会では、エリ汚れや白衣の黄ばみ・シミ落としの方法を実演動画で見せていただき、お湯と石けんと酸素系漂白剤の組み合わせでほとんどの汚れが落とせることを教わりました。合成洗剤と洗濯石けんで口紅の汚れ落ちを比較した写真では、石けんの洗浄力の高さを実感するとともに、蛍光増白剤などが含まれない洗濯石けんのよさを再確認しました。
におい対策では洗濯物を濡れたままにしないこと、洗濯機を洗濯かご代わりにしないこと、洗濯機の手入れをすること、肌着や靴下は裏返して洗うことなど、ふだん気をつけたり実践できそうなことを教えていただきました。
エリの汚れがこんなにきれいに
「黒い衣類に白く残る」問題と洗濯機のお手入れ
今回、事前質問でも多く寄せられた「黒い衣類に白く残る」という現象。これは、洗濯時にできる「石けんカス(「金属石けん」「酸性石けん」)と、洗濯用粉石けんの溶け残り」で、水の硬度(ミネラル分)や水温、水量の関係から解決策を詳しく教えていただきました。「黒い衣類に白く残る」という現象は、合成洗剤を使用していても起こるそうです。
石けんも合成洗剤もどちらもカスが洗濯槽に付着して黒カビが発生するので、洗濯機や排水パイプを定期的にお手入れすることが大切ということを学びました。
ほかにも、スニーカーの洗い方では洗濯機ですすぎ・脱水も行えること、アイロンは「スチーム」「ドライ」「さます」の手順が大切など、動画を交えてプロの技のコツを教わりました。
石けんカスと溶け残り
スニーカーもこんなにきれいに!
なごやかな石けんトーク
講座のあとは当組合のPLA(パルシステム・ライフアシスタント)、石けん初心者の職員とともに質疑応答を交えながら石けんトークを行いました。
PLA作成の洗濯石けん選びに役立つ「石けんチャート」(※)の紹介、自身の経験や失敗談などもお話しいただき、「できるところから石けん洗濯をやってみよう!」と思えるような学習会となりました。
※クリックするとPDFが開きます
この学習会のダイジェスト動画は当組合公式YouTube「パル⋆ゆめちゃんねる」にて公開中です。ぜひご覧ください。⇒こちらから
なごやかな石けんトーク
PLA作成の石けんチャート
参加者の声
- 石けん洗剤の選び方、基本の使い方、応用編を動画を交えて、さらに多くの実体験からの見解も伝えていただき、大変参考になりました。周りの人に石けん効果を広めることにも役立てられる内容でした。先生の動画も活用したいです。
- 水の硬度で洗剤の量が変わることも、洗剤が少なくてもカスが残ることも知らなかったので、これからいろいろ試して洗濯物も洗濯機もきれいにできるようにしていきたい。
- 洗剤量についての正しい知識や具体的な使い方を知ることができ、ほとんどのものに使える石けんパワーに驚くことばかり。大変勉強になりました。気持ちよく洗濯をすることで、SDGsに参加するだけでなく、生活が豊かになりそうです。まさに講座名どおり「やってみたくなる!石けん洗濯♪」でした!
パルシステムの石けん・洗浄剤
川や海に流れる水のことを考え、パルシステムの石けんやシャンプー、洗剤は、すべて化学合成した界面活性剤を使っていません。
天然由来の成分である石けんは、水に流すとサッと流れて分解されてしまいますが、合成界面活性剤は手肌に残りやすく、環境中でもなかなか分解されないためです。
未来を守るために、石けん生活を始めてみませんか。