「ピースアクションinオキナワ~第40回沖縄戦跡・基地めぐり」が開催されました
3月23日~25日、日本生協連・沖縄県生協連共催の「ピースアクションinオキナワ~第40回沖縄戦跡・基地めぐり」が、4年ぶりに現地で開催され、27生協から71名が参加しました。また、現地での学習講演会はオンライン配信されました(220名参加)。フィールドワークには、当組合の組合員理事1名が代表参加しました。
「沖縄で学ぶ、子どもと戦争」
今年のテーマは「子どもと戦争」。元コープおきなわ職員で『沖縄戦の子どもたち』(2021年)の著書もある川満彰さんより、戦争孤児の実相について、子どもたち、民間人の視点でお話がありました。
続いて、小学4年生のときに、疎開のため対馬丸に乗船し、米国潜水艦の魚雷により沈没。6日間の漂流の後、奄美大島の無人島に流れ着き、一命をとりとめた平良啓子さんより、その壮絶な漂流体験と救助後の様子が語られました。
最後には、琉球大学学生の比嘉常晴(ひがつねはる)さんより、若者の視点からの報告がありました。基地問題は、米軍人の犯罪・事故、日米地位協定、基地周辺の水質汚染(PFAS)、騒音問題などがありますが、沖縄に関心がある学生でも、沖縄県がアメリカの統治下であったことすら知らない人もいるとのこと。正しい情報、事実関係を知り、他の地域の戦争体験も知ることが大事だとまとめていました。
日本生活協同組合連合会の特設ページにて、6月30日まで見逃し配信がありますので、ぜひご覧ください。⇒「ピースアクションinオキナワ」
川満 彰(かわみつあきら)さん (沖縄国際大学 非常勤講師)
平良 啓子(たいらけいこ)さん
慰霊碑や像をただの“デザイン”にしないために
2日目と3日目のフィールドワークでは、米潜水艦によって撃破された疎開船「対馬丸」で遭難した学童らを祀る「小桜の塔」、対馬丸以外の戦時遭難船舶の犠牲者を偲んだ「海鳴りの像」、看護隊として沖縄戦に動員され犠牲になった「ひめゆり学徒隊の慰霊碑(ひめゆりの塔)」、沖縄戦などで亡くなられたすべての人々の氏名を刻んだ平和祈念公園の記念碑「平和の礎(いしじ)」などを見学しました。
ひめゆり学徒は「絶対に捕虜になってはいけない」と教育され、捕まった瞬間、手りゅう弾で自決した人もいました。対馬丸での悲惨な遭難生活など、碑や慰霊塔の背景を知ったうえで現場を訪れることで、想像力が膨らみ追体験ができます。しかし、逆に背景を知らないと、単なる“デザイン”になってしまいます。
夏休みなどに、ヒロシマやオキナワ、ナガサキなどを訪問される際には、ぜひ、事前学習をしてから訪れてみてください。
「ヒロシマ親子平和スタディツアー」参加者募集中!(6月4日まで)
今年度は2年ぶりに、ヒロシマスタディツアーを親子参加の現地訪問ツアーとして開催します。事前説明会(学習)・報告会もあわせて開催します。
ご興味のある方はこちらから(イベント情報ページが開きます)↓