「外交官になろう ワークショップ」を開催しました
4月1日、BUKATSUDO(横浜市西区みなとみらい)にて「外交官になろう ワークショップ」を開催し、23名の中学生・高校生が参加しました。
平和・国際活動の推進
当組合では、核兵器廃絶に向けた運動などを通じて平和の大切さを学び、次世代に継承しています。また、他団体と連携し、国際協力活動に取り組み、ともに生きる社会をめざしています。
未来の社会づくりに向けて
まず、講師の「KNOW NUKES TOKYO」共同代表を務める中村涼香氏より「核兵器・被ばくと聞くと78年前の広島・長崎のことを思い浮かべる方が多いと思います。しかし私たちは現在1万2000発以上の核兵器が存在する世界に生きています。この問題の当事者であることを忘れてはならない。このことを認識し共有していきたい」とワークショップ開催の主旨について説明がありました。その後、核兵器の現状やリスク、核兵器禁止条約や今後の課題についてのお話があり、5つのグループに分かれ、ワークショップがスタート。参加者それぞれが担当する国(カザフスタン、メキシコ、オーストリア、アメリカ、日本)の外交官として、その国の立場になって核兵器禁止条約に関する最終文書の採択に向けて議論をしていきました。
講師の中村涼香氏
熱心に説明を聞く参加者たち
採択に向けた議論
講師からルール説明の後、参加者は実際の国際会議で行われているように、その国を代表する「外交官」として自国の立場表明をするところから始めました。その後、事前に配られたワークシートを使いながら、30分という決められた制限時間内に核兵器禁止条約に関する最終文書の採択をすべく、各国交渉に入っていきました。参加者たちは初対面にもかかわらず、「あなたの国のここの文言は賛同できない」「この文はこういう条件をつければ合意できるかも」など活発に議論を重ね、合意できるラインをギリギリまで探っていきました。
活発に議論を重ねました
議論を見守る中村氏
交渉の結果
各チームどのような結論にいたったのか発表していきました。「威嚇された場合、軍事施設に限り使用を許可する」「抑止力のためにのみ保有できる」「“いかなる”という文言を削除して合意にいたった」「ここは譲歩してこの文言を追加した」などさまざまな意見が出ており、各国の代表として交渉をしている様子がうかがえました。
講師は「みなさんは今モヤモヤした気持ちをお持ちだと思います。そのモヤモヤはそのまま持ち帰っていただいて、解消するために本などで調べたり、核兵器について考えるきっかけにしてほしいと思います」と締めくくり、ワークショップは終了しました。
このあとのランチタイムもワークショップの採択を続けて議論したりと大いに盛り上がっていました。
日頃から平和活動に関心がある中学生・高校生が平和活動や世界で起きている紛争などについて自分の考えを発表したり、ほかの参加者の意見に耳を傾ける交流の場となりました。
最終文書
参加者の声
との声が聞かれ、やってみたいこととして「国際平和に貢献できるような民間人としての案を作ってみたい」という意見がでていました。