パルシステム神奈川のイベントレポートをご案内します。

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「ウクライナから平和を考えるワークショップ」を開催しました

3月21日、国連UNHCR協会職員の天沼耕平氏を講師に迎え、「難民」を自分ごととして考えるワークショップをオンラインで行いました。

  

ウクライナでは、多くの人々が命の危険に晒され続けている

はじめに当組合の楊理事より、2022年度に行ってきたウクライナ避難民への取り組みが報告されました。
パルシステムグループ全体としては2022年5月「ウクライナ人道危機緊急募金」、当組合では2022年8月「ウクライナ避難民の現状と未来」学習会の開催、神奈川県内の避難民のお宅へパルシステムの商品を月1回お届けする食支援活動、2023年2月「ハートカフェ~ぶらり地球さんぽ~」にてウクライナ伝統楽器バンドゥーラ演奏会を開催したほか、国際交流NGOピースボートとパルシステム連合会で共同フォーラム「侵攻から1年 ウクライナに持続可能な平和を!」、2023年3月2回に「UNHCRウクライナ募金」チラシを神奈川の全組合員に配付し協力を呼びかけるなどの取り組みを行っています。
国連UNHCR協会が行っている「UNHCRウクライナ募金」は、困窮している人々の命を守るために活用されます。

当組合の楊理事よりウクライナ避難民支援の取り組み報告

国連UNHCR協会職員の天沼氏は冒頭で「UNHCRウクライナ募金」と、パルシステムグループが協力している「トルコ・シリア地震緊急支援募金協力」について感謝の言葉を述べられ、「このワークショップは『もっているもの』を書き出して振り返り、それをもし失ったら、奪われたらどういう気持ちになるだろう、ということを考えながらすすめていきます。難民問題・国際的な課題に思いを寄せていただく内容です」との説明でワークショップが始まりました。

国連UNHCR協会職員 天沼耕平氏

ワークシートには、自分にとって大切なもの、自分を証明するものを書き出していく作業をします。
自分にとって替わりのあるもの、替わりのないもの、さらに自己認識(国籍・名前など)に関するものに分けて書き出し、段階的にこれらがなくなってしまったらと考えて、難民の気持ちを疑似体験するものでした。
最後に「いのち」以外のすべてのものを失ったらどう感じるか想像するタイミングでは、「絶望」「未来が見えない」「生きる気力も失う」という参加者からの感想がありました。

天沼氏は「今、この時間にも世界中で紛争、迫害、自然災害で必要なもの大切なものを失っている人がたくさんいます。さらにからだが傷ついたり、友人や家族を失ったりする人があとを絶ちません。こういう方たちの気持ちに寄り添っていただけたらと思います」とワークショップを締めくくりました。

引き続き、講話のなかで天沼氏は「ウクライナの現状は、多くのひとが国内外に避難している事態が続いています。UNHCRは危険な環境下でさらにスタッフを増員して対応しています。パルシステムグループにご支援いただいているトルコ・シリア大地震に対しては、トルコへの支援と、シリア内戦の問題を乗り越えながら北西部へも救援物資の配送を行っています。お寄せいただいた募金は、兵器武器の供与に使用されることはありません」と話し、「2018年『難民支援に関するグローバル・コンパクト』が国連総会で採択されています。世界の一人ひとりが、難民とともに世界を変えていこうという取り組みです。私たちにできることは『知る』『広める』『参加する』『寄り添う』ことです」と語りました。

当組合では今後も平和の大切さを学ぶ機会をつくり、他団体と連携し国際協力活動を継続的に取り組み、ともに生きる社会をめざします。