「小山田美女会 お料理教室」を開催しました
2月20日、大和市文化創造拠点シリウスにて「小山田美女会 お料理教室」を開催しました。17名が参加し、JAいわて花巻の小山田美女会のみなさんから郷土料理を教わりました。
小山田美女会とは?
パルシステム神奈川が20年以上にわたって交流を続けている産地のひとつがJAいわて花巻です。こちらの生産者のみなさんと年4回の産地交流を通じて、地域の取り組みや産直品への理解を深めています。
この産地交流の際、季節の野菜や山菜を使っておいしい郷土料理をふるまってくれるのが、JAいわて花巻の女性生産者「小山田美女会」のみなさんです。ふだんは、地元の年中行事のお弁当や正月のお餅、デイサービスセンターの昼食などを作っているそうです。
同じ空間をともにすることの楽しさを実感
コロナ禍での開催を見送ってきた産地交流の一環の料理教室ですが、感染状況を見極め、感染対策を講じながら対面での開催を実施しました。
企画を主催した県央エリアのメンバーによる開会の挨拶から始まり、続いて岩手県よりお越しいただいた小山田美女会と生産者のみなさんに自己紹介をしていただきました。
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司会役の県央エリアのメンバー(左)と小山田美女会と生産者のみなさん
この日の献立は、煮干しと干ししいたけでとった出汁と野菜のうまみを味わう「ひっつみ汁」、農作業の合間のおやつとして食べられていたという蒸しパンのような「がんづき」、輪切りにすると椿の花咲く「祭り寿司」と「串だんご」の4品です。
美女会のみなさんは、参加者を前に調理の実演をしたり、各テーブルを回りながらそばで調理のコツを教えてくれました。
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がんづき調理のポイントを説明する菅原さん
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美女会の小原さんといっしょに「ひっつみ」をお鍋に投入
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実演の様子を見つめる参加者のみなさん
参加者のみなさんには、祭り寿司作りをメインに挑戦してもらいました。
花を形作るパーツをひとつにまとめて巻き上げる作業は思った以上にむずかしかったようで、「こんなに太い巻物は作ったことがないからむずかしい」といった声も聞こえてきました。
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ゆかりを混ぜた酢飯で花びらのパーツ作りから
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きれいなお花の形になりますように
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美女会の吉田さんに手伝ってもらいながら仕上げへ
4品すべてができ上がり、美女会のみなさんが各テーブルに着いたら、待ちに待った試食の時間です。
ひっつみ汁の深い味わいに笑みがこぼれる様子、華やかな祭り寿司をひな祭りに作ってみたいといった感想が聞こえてくるなど、花巻の郷土料理に親しみ、産地のみなさんとのおしゃべりを楽しむ貴重な時間となりました。
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試食が楽しみな花巻の郷土料理の品々
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料理のこと、産地のことなどで盛り上がりました
食後には、パルシステム神奈川の職員より「お米でつながるみらいアクション」の案内、県央エリアメンバーからは「おうちでお米を育てよう」の企画に参加したときの感想、生産者からは『いわて花巻交流玄米』(産地交流に参加の組合員が自ら苗を植えて育てた玄米)の話を聞きました。
最後に、閉会の挨拶で井上理事が、専業農家だった実家のお母さまと『エコ・岩手ひとめぼれ』とのエピソードを語られ、「小山田美女会 料理教室」を締めくくりました。
来年度も年4回の産地交流を開催する予定です。産地を肌で感じ、生産者のみなさんとの米作りや食事をともにして、米食文化の再発見を楽しんでみてはいかがでしょうか。