「三浦半島EM研究会の畑へGO!」を開催しました
2月10日、三浦市で「三浦半島EM研究会の畑へGO!」を開催し、組合員15名が参加しました。
訪問した畑はパルシステムのカタログや当組合独自チラシ『いいね! かながわ』でもおなじみの「三浦半島EM研究会」の大根の生産者石渡さんとキャベツの生産者三上さんの畑です。
土づくりにこだわる「三浦半島EM研究会」
三浦半島EM研究会では、有機物を畑に入れる、土壌消毒はしない、土壌燻蒸剤は使わないことを基本として生産に取り組んでいる生産者グループです。生産者は「おいしく、健康にいい野菜は土づくりから」をモットーに乳酸菌、酵母、光合成細菌、放線菌、糸状菌などのEMという有用微生物群と米ぬかなどの有機物を活用して環境保全型・資源循環型農業に取り組んでいます。当組合とは2013年から野菜の収穫体験などを通じて交流しています。
キャベツの畑へGO!
集合場所の三崎口駅からバスでキャベツの生産者 三上さんの畑へ向かい、交流がスタート。雨にもかかわらず、土づくりからこだわっている畑の土はふかふかです。三上さんにコツを教わりながら各自キャベツの収穫を開始。しかしみなさん、三上さんのように簡単にはいかず、「むずかしいー」「意外と力がいるんですね」などの声が上がっていました。
生産者は手早く収穫します
太い茎をカットする作業に苦戦中
大根の畑へGO!
三上さんの畑をあとにし、大根の生産者 石渡さんの畑へ向かいました。まずは石渡さんから「肥料にEMを散布してから耕うんし、種は直接畑にまく。殺菌剤などは使わず自然に任せて育てています」とEM農法の説明がありました。その後いよいよ大根の収穫です。晴れている日の大根畑の土はやわらかいのですが、雨の今日は少しキュッとしまっていて、抜くのにひと苦労。石渡さんから「首を少しゆすると抜きやすいですよ」などとアドバイスを受けながら収穫。今年は天候が不順で大根の生育が心配されましたが、大きな大根が収穫でき、引き抜くたびに「やっと抜けたー」「すごく大きい大根!」など歓声が上がっていました。今回の企画はパルシステムの商品として出荷するため、大根の収穫作業を予定しておりましたが、あいにくの雨で体験のみとなりました。
EMによる土づくりの説明を受けました
簡単そうに見えて、なかなか抜けない大根
ずっしりと重い、立派な大根でした!
生産者と交流会
キャベツと大根の収穫の後は、潮風アリーナに移動し、生産者との交流会を行いました。
EM生活通販株式会社 山根氏から、三浦市と横須賀市で活動している生産者約20名からなるグループ「三浦EM研究会」についての説明がありました。三浦半島は北海道などと比べると面積は狭いながら、多毛作が可能で、消費地の東京が近い恵まれた環境だそうです。参加者は三浦EM研究会の「消費者へ安全・安心な食物を届けたい」との思いや高齢化など今後の課題について知ることができました。
次に当組合の独自商品担当職員より、当組合の組合員限定チラシ『いいね!かながわ』の取り組みについて説明がされました。組合員の声から生まれたこと、当組合が大切にしている3つの視点、出荷前に農薬使用回数や栽培履歴の確認をしていることなどの話で、参加者はこの取り組みについて理解を深めたようでした。
その後、プチ公開確認会が行われ、帳票(栽培記録)を見ながら生産者と意見交換を行いました。参加者からの「三浦EM研究会の野菜が甘いのはなぜですか」との質問に対して、「根からだけでは届かない栄養を土壌中の微生物が運んできてくれるからだと思います」とていねいに答えてくださいました。そのほか「畑の土がふわふわでびっくりしました」「これから大根やキャベツ以外にも増やしていくのですか」「どのような肥料が畑に入っているのかよくわかりました」など多くの感想が寄せられました。作り手だからこそ聞けるお話に、みなさん興味津々でした。
帳票(栽培記録)を見ながら、具体的な説明を受けました
生産者を囲んでの質問タイムは時間があっという間に過ぎていきました
4月に『いいね!かながわ』で取り扱う予定の、ほとんど無農薬で育った春キャベツの紹介もあり、環境に配慮した農業に取り組んでいる産地の努力やこだわりを知り、産地が身近に感じられる、終始笑い声の絶えない交流会となりました。
最後に笑顔で記念撮影
参加者アンケート
- 寒くてキャンセルしようと思いましたが、生産者の生の声が聞けてとても有意義でした。
- 企画に参加して、生産者のさまざまな工夫や努力があることがよくわかりました。雨で収穫体験のみでしたが、その後の説明などもあり参加してよかったです。
- 野菜をたくさん買って、応援したい気持ちになりました。次回はお天気がよい日に収穫のお手伝いができればと思います。
- 初めてEM農法を知り、興味深かったです。春キャベツが今から楽しみです。
- 実際に畑で作物を見て収穫できることは特別感があります。利用するだけにとどまらず余剰作物の有効活用などパルシステムといっしょに考えたいと思いました。