パルシステム神奈川のイベントレポートをご案内します。

  • 食と農 産地交流

「JAいわて花巻 冬の交流 しめ縄作りと宮沢賢治をめぐる旅」を開催しました

12月10日~12月11日の2日間で、岩手県花巻市東和町にて、5家族13名が参加して「冬の交流 しめ縄作りと宮沢賢治をめぐる旅」を開催しました。

JAいわて花巻と当組合は、20年以上にわたり交流を続けています。この交流は生産者との顔の見える関係を通じて、組合員にとっては生産者のお米作りの思いを知る場、生産者にとっては消費者である組合員の声を直接聞くことができる場となっています。今回の交流もお互いに理解を深めていく貴重な機会となりました。

オリジナル正月飾りができました!

貯蔵施設見学

1日目は、お米の貯蔵施設の見学からスタートしました。秋に収穫を終えた新米が高く積み上げられていた貯蔵施設内を見学した後は、お米の等級を決める検査を見せてもらいました。資格を持つ検査員が全ての袋からお米のサンプルをとり、検査を行ない等級が決まります。JAいわて花巻東和町は、一等比率が非常に高いそうです。収穫したお米が食卓に届くまでの流れも教えていただき、生産者の米作りにかける技術や思いを知ることができました。

貯蔵庫見学

お米の検査

しめ縄作り体験

収穫した後の藁を使って、みんなでお正月飾りを作りました。昔は冬の仕事のひとつとして、藁を使って来年に使う米俵なども作っていたそうです。他にも牛のえさになったり、肥料として土に戻したりしていたそうで、藁は捨てることなく活用できることを知ることができました。しめ縄作りの先生や生産者から縄ないや飾りつけを教えていただきながら、各自オリジナルの正月飾りを完成させることができました。

しめ縄作り体験

宮沢賢治を知る

2日目は、岩手県花巻市が出生の宮沢賢治記念館と童話村を訪れました。現地のガイドさんのていねいでわかりやすい説明を受けながら、童話作家、教師、科学者の多彩な顔をもつ宮沢賢治の生い立ちや作品の裏側などを学ぶことができました。最後はガイドさんが子どもたちに名作「セロ弾きのゴーシュ」を紙芝居で披露してくれました。花巻は宮沢賢治が思い描くイーハトーブのモデルでもあり、花巻市東和町の魅力をたくさん感じ、思い出に残る2日間となりました。

ガイドさんの説明

ガイドさんの紙芝居

宮沢賢治童話村にて

参加者アンケートより(一部抜粋)

産地へのメッセージ

  • 生産者の人柄を知り、子どもたちも、おじいちゃん、おばあちゃんのお米を食べるような気分で、よりいっそうお米をおいしく親しみを持って食べてくれる気がします。こだわりのお米をこれからも作り続けて下さい!
  • お米を食べることだけでなく、お米を育て、稲を活用し循環していくこと、それをSDGsと言われるずっと昔からされていたということ。そして、人間はもともと自給でくらせる力を持っているということ。それを教えてもらいました。
  • あたたかいおもてなしが心にしみました。花巻、東和町ファンになりました。産地のものをこれからもどんどん購入します。
  • 感想

  • 生産者が商品に対する熱い思いをお持ちなのを肌で感じました。ふだん私はポチパルの画面上で選んで注文することが多かったのですが、これからは紙面で生産者の顔やお声を見ながら選びたいと思います。本当にありがとうございました。
  • 個人では絶対にできない体験(産地の方のお話を聞くことや、お米の検査体験、産地の方とのしめ縄作りなど)をできたことを本当にありがたく思っています。
  • 産地交流は、五感で産地を体験でき、産地のよさを実感できるすばらしい企画だと思います。いろいろな産地との交流、今後もどんどん企画してください。