講演会「すべての子どもや若者の『生きる』を応援できる社会へ」を開催しました(主催:神奈川ゆめ社会福祉財団)
12月3日、生活協同組合パルシステム神奈川 新横浜本部会議室にて「講演会 すべての子どもや若者の『生きる』を応援できる社会へ」を開催し、11名が参加しました。
今回は3年ぶりに対面で開催。新型コロナウイルス感染症対策のため、定員を設けてチケット制としました。来場者の方が参加する会場では、熱心に耳を傾けペンをとる方も。「子どもの貧困」についての関心の高さを感じる講演会となりました。
親も子どもの頃に貧困を体験、親に頼れない子どもたち
基調講演の宮本みち子氏からは、「1980年代以降に生まれた親は、自身も子どもの頃に貧困を体験している。この連鎖していく深刻な貧困から、今の子どもたちは親に頼ることができなくなっている」と言います。脆弱な社会保障のなかで、若年層まで広がる貧困問題やその裏に潜む「子どもの虐待」についての解説もありました。
このような状況にどのような支援が必要か、ご自身が委員長を務められている、首都圏若者サポートネットワークの活動を含めて、報告していただきました。
放送大学名誉教授・千葉大学名誉教授 宮本みち子氏
子どもの自身の声を尊重し、継続的な支援を
次に事例報告として、認定NPO法人子どもてんぽ理事長の髙橋温氏より、「子どもシェルターと自立援助ホームにおける取り組み」についての話がありました。
子どもシェルターと自立支援ホームの違いから、それぞれの役割ついて、事例を踏まえての話には、重い現実を突きつけられる内容もありました。
認定NPO法人子どもセンターてんぽ理事長 髙橋 温氏
今回の講演会をとおして、子どもたちの置かれている状況は深刻であること、そして私たちでもかかわれることは何かについて考えさせられるものとなりました。
この講演会は、2023年2月上旬にアーカイブ配信します。今回、参加できなかった方はぜひご視聴ください。
詳細は神奈川ゆめ社会福祉財団ホームページにてお知らせします。
◆基調講演:「すべての子どもや若者の『生きる』を応援できる社会へ」 宮本みち子氏(放送大学名誉教授・千葉大学名誉教授)
◆事例報告:「子どもシェルターと自立援助ホームにおける取り組み」 髙橋 温氏(認定NPO法人子どもセンターてんぽ理事長)