「最新版! どうなる? 食品表示」講演会を開催しました
7月23日、「最新版! どうなる? 食品表示」講演会を開催し、新横浜本部会場とオンラインあわせて67名の組合員が参加しました。
今回の講演会では、食品問題評論家で「消費者問題研究所」代表の垣田達哉氏を講師に迎え、わかりにくい食品表示のルールや添加物表示の規制など、新しい情報について学びました。
変わる食品表示
まず、コロナ禍で外食が減り、食品ロスも減少しているという、食を取り巻く環境から説明が始まりました。続いてポストハーベスト農薬や成長ホルモン剤など輸入食品の安全性、食品表示の最新情報について説明されました。
わが国では2023年4月から、国産大豆100%でない限り「遺伝子組換えでない」という表示が実質禁止になるとのこと。「非遺伝子組換え」は「分別生産流通管理済み」という記載になるそうです。
今年4月からすべての加工食品に原料原産地表示が完全実施となり、重量1位の原材料が原料原産地表示の対象となりました。表示する必要のある原材料が生鮮食品の場合はその産地が、加工食品の場合はその製造地が表示されるため、たとえば原材料が小麦粉の場合「小麦粉(国内製造)」という表示となり、小麦粉の原料である小麦の原産地は表示からは読み取れません。小麦が国産の場合、パッケージの表面に強調して書いてあることが多いため、表面を見るとよいというアドバイスがありました。
講演する垣田達哉氏
バラ売りや外食は食品表示法の規制対象外となっており、表示がないものを重宝する向きもあるが、表示されていないものほど怖いものはないと強く話されました。添加物表示については、今後「○○不使用」「○○無添加」という表示がなくなる方向であるという情報にも触れられました。
菓子の実際の表示を提示しながら「スラッシュルール」についても紹介。「スラッシュルール」とは、原材料表示中「/」の前までが原材料、「/」の後には添加物が表記されているという表示のルールです。原材料と食品添加物が明確に区別された表示なので、添加物が含まれているかどうか、どのような添加物が含まれているかがひと目でわかります。「添加物についてはどのくらい人体に影響があるかわかっておらず、避けられるものは避けた方がよいのではないか。食品表示をよく見る、提供されている情報を確認し、参考にして商品を選ぶとよい」とのお話で講義を締めくくりました。
表示対象外の食品について解説
参加者のアンケートより(一部抜粋)
- 子どもが生まれ、口にするものには気をつけたいと思っていました。テレビでは取り上げてくれない話題で、すごく勉強になりました。
- 食品表示は気になっていましたが見方がよくわからなかったので、解説していただいて納得しました。
- 食品表示の規制は日々変わっているようで、最新の状況がよくわかり、勉強になりました。
- すぐにすべてを理解できなくとも品質表示は確認することが大切であること、また、科学的根拠は素人にはわかりにくいこともあるので、信用のおける事業所で商品を手に入れるようにしたいと思いました。