第1回 テーマパル(課題別交流会)「平和課題」を7月1日に開催しました
7月1日、オンラインにて2022年度第1回テーマパルを開催し、8名が参加しました。
2022年度の第1回テーマパルは平和課題からKNOW NUKES TOKYO 共同代表高橋悠太さんの講演とグループトーク「私の平和宣言」「自分だったらどんなアクションをするか?」をテーマに開催しました。
私たちが今後、平和とどう向き合っていくのかを考える
はじめに河瀬理事より、パルシステム神奈川が取り組んでいる平和活動について報告がされました。パルシステム神奈川では戦争体験をはじめ、核兵器廃絶の活動や人権学習会、気軽にできる国際支援ボランティア活動、神奈川県ユニセフ協会と連携したカンボジア指定募金など、さまざまな平和活動に取り組んでいます。ロシア政府のウクライナ軍事侵攻に対し声明文を発表(3月)し、ウクライナから県内へ避難してきた方への食支援も開始します。
河瀬理事より平和課題の取り組みのお話
「平和課題」活動報告後は、平和活動をしている高橋悠太さんの講演をお聞きしました。講師の高橋さんは、慶應義塾大学に在籍しながらカクワカ広島(核政策を知りたい広島若者有権者の会)共同代表、議員ウォッチリサーチャー、KNOW NUKES TOKYO 共同代表を務め、ウィーンで行われた核兵器禁止条約第1回締約国会議ではユース非核特使として参加されました。ウィーンより帰国後間もないこの日、笑顔で講演をされました。
講演などでメッセージを発信している高橋さん(左)
KNOW NUKES TOKYOは核兵器廃絶を目指して発足し、今年5月で1年になります。この間に政治・市民社会にアプローチし、世界に目を向けてきました。「KNOW(知る)・NO(声を上げる)・KNOW NEW(新しさを作る)」をもとに、被爆証言会や国会議員と面会などの活動をしています。
高橋さんはこれからの活動について、3つの変化に伴うチャレンジが必要性だと語りました。
1つめは「視点」の変化です。ウクライナが侵略されたことで核の抑止力・軍拡の声も上がるなか、必要なことを長期的に考えることが必要です。
2つめは「当事者を増やす」ということ。核兵器に関する重要な議論している人は、女性が極端に少なく、官僚や議員だけで「当事者が含まれていない・あらゆる世代が含まれていない」これは変わっていく必要があります。
3つめは「持続可能な平和活動をどうやって生み出すか」ということです。今は大学4年生なので約半年で卒業、今後は自分も含めて継続して活動を続けていくにはどうしたらいいか考える必要があります。
この3つの問題を考えることで「誰もが平和に対して行動をとれるようになる」と思っています。被爆者の方たちとの出会いで、核兵器がもたらす影響というのは核兵器が投下された「あの日あの時」だけにとどまらない「人生に及ぶ被害」だと感じました。また、第1回締約国会議へ被爆者の方をお連れして、参加者に直接話を聞いてもらったり、他国の外交官と核兵器禁止条約の6条・7条(被害者援助する項目についての提言書)についてロビー活動を積極的に展開したこともとても大切なことだったと感じています。日頃の活動やウィーンで開催された締約国会議での活動についても語られました。
グループトーク
「私の平和宣言」「自分だったらどんなアクションをするか?」をテーマに参加者同士で話し合いました。
意見として
- 報道を見て(戦争などの現状を知り)家族で、意識を高めていきたい
- 子どもと「平和について知る・考えること」をしていきたい
- 選挙の候補者を選定することも平和活動への第一歩
- 戦争体験の話や戦跡を知る、ということが大事
グループトークを受けて、高橋さんからは
「このようなコミュニティがあることが大事ですね。私がこういう道に進んだのは、憧れからでした。素敵な先輩が何人かいて゛この人みたいになりたい″と思ったんです。憧れを持てるような人との出会いが、ご家族のなかやいろんな関係性のなかで築けたら素晴らしいですね。心あたたまる時間をありがとうございました」とコメントされました。
この日の「テーマパル」は、世代や立場を超えた意見や情報交換が行われた交流会となりました。