「くらしの見直し講演会 ~コロナを経て私たちのくらしはどうなるのか」を開催しました
5月24日、日本丸メモリアルパーク訓練センターにて、LPA(ライフプラン・アドバイザー)(※)が「くらしの見直し講演会 ~コロナを経て私たちのくらしはどうなるのか」を開催し、64名が参加しました。
※LPA(ライフプラン・アドバイザー):ファイナンシャルプランナーの資格を持ち、中立な立場でくらしの中のさまざまなお金の問題に、生活者目線でおこたえしたいと活動している組合員のメンバーです。
講師には長期運用のパイオニア澤上篤人氏を迎え、前半は講演、後半50分は質問にお答えいただくスタイルの講演会でした。
先ず澤上氏は「腹に落としこみ、行動につなげないとダメ」と参加者に語りかけました。
長期投資のパイオニア澤上篤人氏
講演の様子
なぜ日本経済は伸びないのか
1970年代高度成長期、国民は欲しかったものを次々と手に入れ、消費が加速し、経済は回っていった。その後、多くの国民が「欲しかったものをほとんど手に入れてしまい、お金はあるが買いたいものがない」ことで消費が減速し、経済は成長しなくなってしまった。では、わたしたち生活者はこれからどうすればよいのでしょうか。
価値あるお金の使い方をしよう
モノを買う以外の使い方としては、文化、芸術、教育、スポーツ・寄付・ボランティア・NPOなどにお金を使うことでも、新たな産業が生まれる。自分にとって価値あるものに、意識してお金を使い、応援することで、経済はまわっていく、と澤上氏は話されました。
例えば、なくなっては困る会社からモノを買い、売上げに貢献する。株主となり会社を応援する応援買い、クラウドファンディングに寄付をして応援するなど、どれもすごく大事である。「本物の投資とは、将来(未来)に対する自分の夢や思い、意思を持って行うもの。その方向でお金に働いてもらう。本物の投資をやってほしい」とのお話はとても印象的でした。
後半はNISA・つみたてNISAについて、応援したい企業の見つけ方などの質問にお答えいただきました。
会場からは「早速午後から行動しようと思う」などの感想もあり、どのような時代でも揺るぎのない澤上氏のお話に、前向きな気持ちになれるような講演会でした。
ホワイトボードも活用し、わかりやすく説明される澤上氏
日本の経済成長について説明する様子
「価値あるお金の使い方を」と話す澤上氏
参加者アンケートから
- 投資の根本的な考え方をわかりやすく、熱く語ってくださり、本当に腑に落ちる生きた講座でした。早速いただいた知恵を使っていきたいと思います。
- 学校では教えられなかった内容でとても興味深く参加してよかったです。情熱あふれるお話しは目から鱗の連続で、私も元気をいただきました。賢い消費者、生活者になりたいと思います。
- ひとりの消費者目線で企業を応援し、経済を動かすことが大切だと学びました。
- 自分のこれからも不安ですが、それでも経済成長期の為、安心して生きてこられました。これからを生きる若い人たちが、安心して前向きに生きられるよう、良い製品を作る企業を応援、投資することで本当のreturnを得たいと感じました。
- 本物の「投資」をする大切さがよくわかりました。早速、食材の一つ買うにも大事な会社か意識しながら買い物したいと思います。ありがとうございました。
- 知識不足で一歩を踏み出せずにいましたが、実生活のなかで自分が大切と思う商品から会社を応援することでも投資ができるとわかり、主婦でもできると確信しました。投資をすることで経済や会社がまわり、長い目で見ると自分の子どもたちにも恩恵がくると信じ、一歩を踏み出してみたいと思います。
- 目先の業績や実体もないのに大きくなっている会社ではなく、主に日本の優良な企業に投資している姿勢に共感し利用しています。そのファンドを率いる澤上氏のお話を直接聞くことができ、本当に勉強になりました。自分が応援したい会社に投資していきたいと強く思いました。
※コロナウィルス感染対策を実施して開催しています。
※本講演会は、コープ共済連「くらしの見直し講演会助成金」パルシステム共済連「福祉・たすけあい活動助成金」を使用して開催しています。