春休み親子企画「フードドライブを知ろう!学ぼう!」を開催しました
春休みの3月29日、横浜市金沢区にある(公社)フードバンクかながわにて「フードドライブ」の体験学習会を横須賀市の衣笠にある「子どもと若者の図書館」(※)との合同で開催し、大人7名、子ども11名、合計18名が参加しました。
昨年は新型コロナウイルスの影響でオンラインでの学習会でしたが、今回はグループを2つに分けるなど、感染症対策を取りながら、対面で実施しました。
当組合から出向している薩本職員を講師に、フードバンクの概要、フードドライブについて、莫大な食品ロスの量など、クイズを交えて学習しました。
※「子どもと若者の図書館(衣笠駅徒歩1分図書館)」は本を通して、子どもたちに必要な情報と安心できる場を提供する私設図書館です。パルシステム神奈川では市民応援プログラムの団体として、取り組みに共感し、活動を応援しています。今回は子どもと若者の図書館が実施する「やさしい学校」との合同開催を行いました。
消費期限と賞味期限との違いを知ろう!
まず、参加者は各自で用意した食品などのパッケージから「消費期限」「賞味期限」の表示を探してみました。
その後、薩本職員から消費期限と賞味期限の違いについての説明がありました。「食べるタイミング」「食べる量」をきちんと見極めることで食品ロス(まだ食べることができるのに捨てられる食品)を減らすことができる、との話に参加者は熱心に聞き入っていました。
表示を探す子どもたち
熱心にメモをとる子どもたち
クイズで食品ロスを知ろう!
日本ではまだ食べることができるのに捨てられる食品は年間でどれくらいなのか、クイズで出題したところ、子どもたちは「600万トン、ペットボトル2リットルに置き換えると30億本」という量にとても驚いた表情を見せていました。また日本の一人当たりの年間食品ロスの量は世界で6番目。アジアでは最下位という量。生活に窮する人たちがいる一方で、日本では安全に食べられるにもかかわらず食品が大量に廃棄されている現状に、子どもも大人も複雑な表情をしていました。
講師の薩本職員、司会の井上理事
クイズで知る日本の食品ロス
仕分けを体験!
フードバンク、フードドライブについて学んだ後、実際に提供された食品の仕分け作業を行いました。
参加者は提供された食品をまず主食、副食・調味料、お菓子、飲料の4つに仕分け。「これって主食? 」「これはおかずになるから副食」「袋は破れてない」など、一つひとつ、ていねいに確認しながらテキパキと取り組み、食品はみるみる仕分けされていきました。
4つの分類ごとの数と重量を記載したあと、賞味期限ごとに棚に食品を入れて行きます。子どもたちはいろいろな棚の場所を行き来し、真剣に取り組んでいました。「消費期限や賞味期限が書いてあるって知らなかった」「これは主食かな?って考えるのが楽しかった」「フードドライブやフードバンクのことを初めて知った。ごはんを残さないようにしようと思った」など輝いた目で話してくれました。
袋の状態も一つひとつ、ていねいに確認
賞味期限の表示も確認
計量
賞味期限はいつかな?
表示はどこにあるかな?
麺類は主食の棚へ
参加者からは食品ロス、フードドライブ、フードバンクかながわの取り組みについて、次々に質問があがりました。活動への理解と関心が深まっていく様子がうかがえ、親子で食品ロスの課題に取り組み、自分にできることは何かを考える1日となりました。
パルシステム神奈川では今後もさまざまな社会の課題に取り組んでまいります。
参加者のアンケートより(一部抜粋)
参加者の多くは春休み中の小学生。楽しく学習しました
(公社)フードバンクかながわは、生活に困窮し、食料を必要とする家庭への支援、食品ロス削減による資源・環境保全を目的とし、パルシステム神奈川を含む神奈川県の12団体で2018年3月に設立された団体です。