パルシステム神奈川のイベントレポートをご案内します。

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「~働く場と地域のつながり~「ともに生きる」ってなんだろう?」を開催しました

2月11日、NPO法人ぷかぷか理事長 高崎明氏を講師に迎え、オンラインにて「~働く場と地域のつながり~「ともに生きる」ってなんだろう?」を開催し、43名が参加しました。

神奈川県は、2016年10月14日に「ともに生きる社会かながわ憲章」を定めました。この憲章の中に「私たちは、誰もがその人らしく暮らすことのできる地域社会を実現します」とあります。高崎氏のお話を伺い、誰もがその人らしく暮らすことのできる地域社会の実現に向けて、私たちができることについて考えました。

障がいのある人といっしょに生きる!

「養護学校で働いていたとき、障がいのある子どもたちに惚れ込んでしまった。彼らのそばにいると心が和み、温かい気持ちになる。彼らと一緒に生きていきたいと思い、ぷかぷかを立ち上げました」と、高崎氏はぷかぷか設立のきっかけについて話し始めました。

ぷかぷかは、パンやお惣菜・お弁当の販売のほかに演劇ワークショップを開催するなど、さまざまな活動をしています。

 

地域ではアートのワークショップを行ったり、行政に対して人権研修会を行ったりしています。ワークショップの一環で「自由に笑う、自由に線を引く」ということを行うと、ぷかぷかのメンバーであるぷかぷかさんはできるけれども大人は手が止まってしまうことが多く、自由に何かを行うことの難しさに気づくそうです。高崎氏は、「彼らと一緒に行うワークショップはこのような気づきが多く、とてもよい勉強になる」と話されました。

 

また、お店を始めるときにぷかぷかさんにマニュアルどおりの接客をしてもらったところ、普段の彼ららしさがなくなってしまったそうです。そこで、マニュアルは使わずに接客をぷかぷかさんに任せたところ、「ぷかぷかのファンです」という声が出てきました。無理に社会にあわせようとしないことで、そのままの彼らの魅力にお客様が気づくようになったそうです。

終始笑顔の講師 高崎氏

演劇ワークショップの様子

グループトークで考える私たちができること

後半は、高崎氏の講演を受けて感じたことや考えたこと、もし自宅のそばに障がい者のグループホームが建つとしたらどう感じ、行動するかについてグループトークを行いました。

「実際にあったグループホームの説明会で、どんどん地域に出てきてお友達になりましょうという意見があり、よい意見だと思った」や「相手と向き合う枠組みを決めないことが大切だと感じた」などの感想があり、どのグループも活発な意見交換ができたと感じられました。

「障がいがある方とのお付き合いにおいては、勉強するだけでなく実際に会って一緒に過ごす機会を持つことが大事。実際にふれあい、現場で起きた不都合を都度考えていくことで成長につながる」との高崎氏の話から、私たちができることについて具体的に考えられる時間となりました。

活発な意見交換がされ、関心の高さが伺えました