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「おうちでわかる!『圧搾一番しぼり菜種油』」オンライン学習会を開催しました

8月28日、『圧搾一番しぼり菜種油』に関連する生産者・メーカーとオンラインでつながる企画を開催し、39名が参加しました。パルシステムオリジナル商品『圧搾一番しぼり菜種油』は、国際産直提携を結んでいるオーストラリア・カンガルー島産の非遺伝子組換え菜種のみを原料とし、こだわりの製法で作られた商品です。

今回の企画では、製造会社の平田産業(有)をはじめ、原料調達会社の担当者、オーストラリア・カンガルー島からは穀物集荷会社と生産者も参加し、製造工程や原料のこだわり、遺伝子組換えとはどのようなものか、菜種畑の今の様子など、組合員の疑問・質問についての回答を交えながら説明しました。

製法は薬剤を使わず圧力のみの「一番搾り」

まずは、福岡県にある平田産業(有)から、原料と製造工程、遺伝子組換えについて説明がありました。製造工程の説明では、事前に撮影した動画で、菜種の入荷、圧力だけで油を搾る様子、油をお湯で洗う湯洗い工程、製品の完成、完成した油の分析検査などを見ていきました。

油を搾る様子

『圧搾一番しぼり菜種油』は圧力で搾った「一番搾り」のみを使用しており、油を搾ったあとに出る油かすは肥料・飼料として有効活用されているそうです。また、遺伝子組換え作物に関しては、本来自然界に存在しないもので安全性が証明されていないことから、会社として使用しない方針であるとの説明がありました。香り豊かで加熱に強く、酸化しにくいという商品の特長を生かしたおすすめの調理として、揚げ物、ドレッシング、アヒージョの紹介もあり、商品づくりのこだわりと商品の品質の良さ、使い勝手の良さを学ぶことができました。

カンガルー島は自然がいっぱい!

満開の菜種畑

次に、原料調達会社の兼松(株)より、カンガルー島の紹介と菜種畑の現在の様子について説明がありました。カンガルー島は、有機物質を多く含む肥沃な土に恵まれ、日照時間が安定しているため、作物の生長にとって最適な環境で、南極大陸までほかの陸地がないため、とてもきれいな雨が降るそうです。土壌侵食と水分の蒸発を防ぐために可能な限り土を裏返さない農法を行い、農機と肥料の使用を最低限に抑えるという栽培のこだわりの話もありました。また、現在の菜種畑の様子を動画で見せていただき、沢山の菜種の花が咲き一面黄色く美しい畑の様子を目にすることができました。

質問にカンガルー島から回答

穀物集荷会社のKIPG社や生産者への質問には、「島で獲れた新鮮なシーフードを揚げるときやドレッシングに菜種油をよく使用している」「菜種の花を食べる習慣はないが、パルシステムとの交流で天ぷらを知り、たまに食べている」人口の何倍もいる動物の食害については「フェンスで対応しているが小麦・大麦に比べるとあまり食べられず助かっている」などの回答がありました。地球温暖化については、あまり影響を感じないとの話もあり、豊かな自然の中で菜種が育つ環境について、詳しく知ることができました。

最後にKIPG社代表のデニスさんからの「今日は参加できて光栄です。パルシステムの皆さん、平田産業さん、兼松さんと全員で力を合わせたからこそ、このようなプロジェクトができたと思います。これからも引き続きよろしくお願いします」との言葉で会は終了しました。

当日の様子を動画でご覧ください。

参加者からは、

  • 笑顔で記念撮影


    メーカーや産地の方との交流ができてよかったです。産地の生産者から商品の説明をしてもらえるので、その良さが実感できました。
  • 中学生でも興味がもてる内容でした。
  • 菜種油は高いというイメージがありましたが、遺伝子組換えを使わない、化学薬品を使わないなどのこだわりに、買ってみたいと思いました。カンガルー島の景色などにも癒やされました。
  • 今回のように海外や国内でも遠方の場合、リアルタイムで現地の方と交流できるのはオンラインならではの特徴だと思いました。
  • 菜種油に、このような広大な背景があると知り、これからも購入し続けることで、消費者として協力させていただきます。

などの感想が寄せられました。

オンラインならではの遠く離れたつくり手とのリアルタイム交流により、産地が身近に感じられる学習会となりました。