パルシステム神奈川のイベントレポートをご案内します。

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「第32回パルシステム生産者・消費者交流会」を開催しました

3月5日、「第32回パルシステム生産者・消費者交流会」を開催し、日本全国にある11産地から27名の生産者と、組合員22名、理事役職員22名で交流しました。

例年、多くの産地の生産者と組合員とが交流ができる「パルシステム生産者・消費者交流会」ですが、昨年度は新型コロナウィルスの影響で中止となりました。まだまだ収束の見えないなかで今年は、初めてオンラインで開催しました。

藤田順子理事長による「台風などの悪天候の際には、産地の様子を心配し想いを寄せていました。オンラインとはいえ、開催し交流できることが何より嬉しい」「組合員のみなさまには、この機会に産地のファンになってほしい」との挨拶で開会しました。

話がはずんだグループトーク

順番に産地の紹介がされた後、司会者の「Let’s enjoy!」の掛け声のもと、Zoomのブレイクアウトルーム機能を使って、グループトークを行いました。1つの産地に対して、理事、組合員2~3名のグループに分かれました。グループでの交流は、1回につき10分程度を3回、産地が入れ替わり、いろいろな生産者と交流ができました。

山口養豚場と交流したグループでは、「神奈川のすくすくパン豚」を初めて知った組合員の「パンしか食べないのですか?」との疑問に対して、与えているエサや期間についてていねいに解説していました。説明を受けた組合員は「食べてみたくなりました」と納得の様子。実開催と違い隣の席の会話が気になることもなく、聞きやすい・話しやすい雰囲気での交流となり、濃密な時間を過ごせました。

少人数のため、話しやすい雰囲気に

グループトークでは、理事が進行しました

ふだん見ることのできない産地の様子を知ることができました

グループトークの合間には、産地の取り組みの紹介をしました。愛媛県にある「無茶々園」は、廃校になった小学校を利用した事務所から中継し、生産者にインタビュー形式で栽培の大変さなどを聞き取り配信しました。また、和歌山県にある「JA紀南 田辺印の会」は、梅の有機栽培で実際に使用している独自開発した肥料などについて紹介しました。

カメムシの被害が大変だと語る「無茶々園」の生産者

独自開発した肥料を手にとる「JA紀南 田辺印の会」の生産者

パルシステム生産者消費者協議会生産者幹事である「JAつくば市谷田部産直部会」小川保さんより「生産者もオンラインに少しずつ慣れてきたので今後はもっと気軽に交流したい」そして「交流なくして産直はない! 今後もよろしくお願いします」との強い言葉で閉会となりました。

初めてのオンラインでの開催となりましたが、オンラインならではの工夫のもと、例年とは違う形で生産者との交流ができた貴重な1日となりました。

試食品の「無茶々園」の柑橘を手に、みんなで記念撮影

参加者からの感想(アンケートより抜粋)

  • オンラインでも遠くの生産者の方々と中継を見ながらお話で繋がることができて、とても有意義な時間となりました。いつか実開催で直接交流できればと思います。
  • 鹿児島の桜島、和歌山県田辺の梅畑、十勝晴れの雪景色! どれも感激しました。オンラインでの交流会がこんなにもすばらしいとは! お会いするのももちろんですがこのような企画にまた参加したいです。
  • 試食の甘夏はジューシーで味が濃くてびっくりしました。無茶々園の果物を購入したことがなかったので、これから購入するきっかけができたと思います。どの生産者の方々も自分の作った作物に自信をもっていることが感じられました。
  • 最近の気候変動、コロナなど大変ななか、みなさん笑顔でがんばっていらっしゃるのがとても印象的でした。この交流会の趣旨にある「消費者・生産者共に支えよう!」という意識が再確認できました。交流した生産者のみなさんにいっそう愛着がわきました。すすんで購入します。