~産直たまごの産地「神奈川中央養鶏農業協同組合」の見学ツアーを開催しました~
10月14日と10月17日に神奈川県愛甲郡愛川町にある「神奈川中央養鶏農業協同組合」にて開催し、2日間で計19家族40名の組合員が参加しました。
パルシステムの「産直たまご」や「産直こめたまご」の産地である「神奈川中央養鶏農業協同組合」は、生産者14名が計60万羽のニワトリを飼育しています。当組合と交流を深めている産地のひとつで、「パルシステムでんき」の発電産地でもあり、地産地消や環境問題にも積極的に取り組んでいる産地です。
新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、さまざまな交流会が中止となり、今年度初めての産地交流会となりました。当日は、密を避けるため2つのグループに分かれて、GPセンター(卵のパック工場)と農場の見学を行いました。
GPセンター見学
GPセンターでは、にわとりが卵を産む瞬間や水を飲むところをとらえた貴重な動画や、卵をお湯で洗浄する洗卵やヒビ・汚れの選別をする検卵、サイズ別・内容量別に包装するパッキングなどの機械を見せていただきました。
徹底した安全管理のもとにオートメーション化されている工場で安全・安心な卵が出荷されるまでの工程を知ることができました。
「卵の品質を保つにはどのように保管したらいいか?」との参加者からの問いに、工場の職員から「パックごと保管したほうが良い」との回答もありました。卵は「揺れ」に弱く、購入後にパックから卵を取り出して冷蔵庫に保管するよりも、パックごと保管したほうが卵の揺れる回数を少なくでき品質が維持できるとのことでした。
また、工場で洗浄された卵は、パックでそのまま保管するほうが、きれいな状態を保つことができるそうです。
農場見学
農場では、生産者の方にパルシステムに出荷する卵の親鶏が飼育されている開放鶏舎の案内をしていただきました。「ウインドウレス鶏舎」「セミウインドウレス鶏舎」との違いを説明していただいたり、鶏舎の屋根に設置された太陽光パネルもあわせて見ることができました。
開放鶏舎
鶏舎に設置されたソーラーパネル
見学の際には、防疫の関係で鶏舎の中に立ち入ることはできませんが、「神奈川中央養鶏農業協同組合」には、訪れる人が自由ににわとりを見学できるように、直売所の近くに「コッコのお家」という見学用の鶏舎があります。ここでは、アクリル板越しに、平飼いで飼育しているにわとりを身近に見ることができました。またここでも、生産者の方がにわとりについて、いろいろな話をしてくださったり、参加者からの質問に丁寧に答えてくださいました。
農場・コッコのお家
見学終了後に参加者のみなさんは、直売所の「卵菓屋(らんかや)」さんで、新鮮な卵やその卵を使って作られたスイーツ、地場野菜などの買い物も楽しみました。
参加されたみなさんから、「いのちをいただいているのだと感謝の気持ちがわいてきました」「にわとりの腸内環境まで考えているのに感動しました」「安全なエサと環境で育ったにわとりが産む卵を大切に扱っていて感動しました」などの感想が寄せられました。 また、農場を案内してくださった生産者の鈴木さんは、「毎年、パルシステム神奈川の組合員との交流を楽しみにしています。スーパーなどに卵を卸しても、買ってくれる人と直接話をする機会はないので、交流会で話をできるのが楽しみなんです」とおっしゃっていました。
14日参加者①
14日参加者②
17日参加者①
17日参加者②
今回は、少人数かつ短時間での見学となりましたが、久しぶりに交流会を開催することができ、生産者と組合員のつながりを身近に感じられる貴重な時間となりました。